プレスリリース
スモモのジョイント栽培現地見学会

- 攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業 (うち産学の英知を結集した革新的な技術体系の確立) 「省力型樹形を基盤とする果樹の省力・軽労型生産技術体系の実証」 -

情報公開日:2015年6月 2日 (火曜日)

ポイント

  • 攻めの農林水産業の実現に向けて、革新的技術の現地実証を通じて労働時間を2割以上削減可能な果樹の省力・軽労化技術体系の確立に取り組んでいます。
  • 群馬県高崎市の現地実証圃場において、スモモのジョイント栽培*と各種作業機械等を活用した省力・軽労型生産技術の取組を紹介します。 *「概要」文末参照

概要

   わが国の果樹栽培は極めて長い労働時間を必要としていますが、担い手の高齢化や後継者不足が進んでいることから、作業の省力化による労働時間の短縮や軽労化による労働負荷の軽減が不可欠となっています。そこで、果樹の樹体ジョイント栽培等の省力栽培に適する樹形と機械等の省力技術を組み合わせて、慣行栽培に比べて労働時間を2割以上削減可能な栽培技術体系を構築するため、「攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術展開事業」を実施しています。
   群馬県のスモモ産地は「太陽」「貴陽」を中心に、棚栽培によって、果実品質、生産性の向上が図られてきましたが、その反面、人工受粉、摘果、カサ掛け、せん定などに多くの作業時間が必要となっています。
   このため、群馬県農業技術センターでは慣行スモモ栽培に比べて省力的であるジョイント栽培において、更に作業時間の20%以上の削減をめざし、最新の機械を利用した新栽培技術体系に取り組んでいます。
   本現地見学会では、生産者、研究、普及指導機関等の関係者が一堂に会し、省力・軽労型生産技術の現地実証試験の取り組み状況をご覧いただき、開発技術の体系化及び普及実用化に向けた意見交換を行います。

   報道関係各位におかれましては、本現地見学会にご参加の上、紙面、番組等でご紹介頂ければ幸いです。

 

*スモモのジョイント栽培とは

樹体ジョイント仕立ては、隣り合わせた樹の主枝を接ぎ木によって連結し集合樹に仕立てる方法です。スモモのジョイント栽培は、優良側枝が確保できるため早期多収が可能です。また、側枝を一定方向に配置するため樹形が直線的となり、人工受粉やせん定等の管理作業時間の省力化が可能です。

   

開催日時

平成27年7月8日(水曜日) 13時30分~16時30分

開催内容

「スモモのジョイント栽培現地見学会プログラム」 をご覧ください。

主催

果樹省力・軽労化コンソーシアム
群馬県(技術支援課普及指導室、蚕糸園芸課、西部農業事業所普及指導課)

開催場所

JAはぐくみ久留馬(くるま)総合選果場(群馬県高崎市高浜町1034-1)
スモモジョイント栽培現地試験圃場 外処(とどころ)氏園(高崎市高浜町)
高崎市榛名支所3階会議室(高崎市下室田900-1)

参集範囲

生産者、生産者団体、行政・普及組織、研究機関、その他本事業に関心を持つ方

募集定員

75名程度(先着順、同一機関5名以内)

参加費

無料