プレスリリース
促成イチゴ生産の飛躍を目指した研究会の開催

情報公開日:2005年11月16日 (水曜日)

イチゴはわが国の施設園芸において大変重要な役割を果たしています。そして九州は、全国のイチゴ栽培面積の約40%を占めています。現在イチゴは、その大部分がハウス促成栽培により生産されていますが「とちおとめ」、「さちのか」、「さがほのか」、「あまおう」等の新しい品種の登場や高設栽培の開発等により生産流通の現場は大きく姿を変えつつあります。そこで、イチゴの生産から流通にかかわる全国の関係者が九州に集まり、イチゴ生産の飛躍的発展を目指して研究情報を交換するため下記の研究会を開催しますのでご案内します。


詳細情報

主催

独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構

九州沖縄農業研究センター

野菜茶業研究所

協賛

社団法人 農林水産技術情報協会

開催日時

平成17年11月24日(木曜日) 8時30分 ~25日(金曜日) 15時30分

開催場所

11月24日(木曜日) 8時30分~13時:現地視察

11月24日(木曜日) 14時00分 ~

11月25日(金曜日) 15時30分:久留米市内(ホテルニュープラザ)

現地視察

福岡県大川市(あまおう栽培農家)、佐賀県神埼町(さがほのか栽培農家)

検討会

1)品種の開発・普及状況と今後の方向

  • 促成栽培用品種の開発・普及状況 (九州沖縄農業研究センター 曽根一純)
  • 省力型品種育成の現状と課題 (静岡県農業試験場 竹内 隆)
  • 病害抵抗性育種の現状と課題(三重県科学技術振興センター農業研究部 森 利樹)
  • DNAマーカーによる品種識別技術の開発及びその利用(野菜茶業研究所 松元 哲)

2)生産の現状と問題点及び今後の課題

  • 生育制御による作期拡大技術の開発 (栃木県農業試験場栃木分場 稲葉幸雄)
  • 高設栽培技術の開発・普及状況 (福岡県農業総合試験場 北島伸之)
  • 高設栽培における未分化苗定植による省力化技術及び廃液処理装置の開発 (岡山県農業総合センター農業試験場 岡 修一)
  • イチゴ炭疽病、うどんこ病に対する生物農薬の利用 (九州沖縄農業研究センター 高山智光)
  • イチゴ害虫の防除における天敵の利用 (九州沖縄農業研究センター 柏尾具俊)

3)流通の現状と問題点及び今後の課題

  • 産地段階・輸送過程(JA全農ふくれん 山口武敏)
  • 市場及び小売段階 (東京青果(株) 加藤宏一)

4)九州沖縄農業研究センター野菜花き研究部における今後のイチゴ研究の展開方向

  • 大規模周年生産に向けた技術開発の取り組み (九州沖縄農業研究センター 沖村 誠)

5)総合討議

参集範囲

イチゴの生産・流通に関わる公立研究機関・大学・民間・独法研究機関(農研機構等) 及び行政・普及等の関係者