農研機構技報No.16
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施設園芸露地野菜資料:各コンソーシアムの実績報告書に基づき作成。注:それぞれの行の記載は、各実証課題での取り組みを整理したものです。収穫量・生育予測に基づき労務発生作業量を予測し、 必要な労働力の確保に活用、養液栽培からの給排液データより得られた植物体の吸水・吸肥量を養液土耕栽培の管理に活用労務管理収穫量および選果量より、収穫や選果、包装などに必要な従業員数を推定労務管理適期収穫による品質向上、収穫量増、機械利用効率の改善収穫計画正確な需給調整の実現を策定・モデル化出荷計画契約派遣要員の人員調整、出荷予測を市場に提供することによる価格下落の防止労務管理生育予測により収穫開始日の予測を可能にし、長期的な収穫作業計画の立案出荷計画収穫計画の策定、収穫量の向上収穫計画・天気予報をもとにキュウリの収穫量を予測し、収穫量から収穫作業時間を線形回帰モデルにより予測・統合環境制御機をキュウリ栽培に適したプログラムに改良するとともに、養液栽培からの給排液データより得られた植物体の吸水・吸肥量を既存の養液土耕栽培にフィードバックすることで生育を最適化・労務分析ツールを活用し、過去の作業実績をもとに、作業者を割り振ることが可能なことを確認・シミュレーションにより総作業時間を5%削減可能なことを確認・2020年1月〜12月の収量は養液栽培において養液栽培システムの導入、ハウス内環境、給液・排液データの活用、光合成チャンバーデータの活用、統合環境制御機のキュウリ栽培に適したプログラム改良により44%増加・農業データ連携基盤(WAGRI)にパプリカ生育・収穫量予測モデルの計算アルゴリズムをAPI化し、実装・労働時間が5%削減され、収穫量は21%増大・キャベツの生育モデルに基づいて播種・定植を行い、モデルに基づいて、一部衛星センシングで確認しながら収穫適期を予測・高精度測位サービスと衛星センシングの結果を連携させて予測精度を向上・製品収量は10〜35%増収し、労働力は30%削減・農研機構で開発されたレタス生育予測・出荷予測アプリケーションのデータと、受発注管理システムとの組み合わせや連携を実施・自動的に出荷予測データを取り込み、画面に表示することで、出荷予測日を考慮した出荷や販売計画の見直しを可能に・産地内に営農支援システムを普及させて定植データを広く集め、温度などのデータで補正してブロッコリーの2週間後の出荷量を予測・契約派遣要員の人数の調整に活用して稼働数は前年比16%削減・市場に情報提供した結果、売り場面積の拡大や特売の設定により売れ残りによる価格下落を低減葉ねぎの春期、秋期の適温域での予測が高精度で行われ、達成目標の長期的な収穫作業計画が立てられるようになったが、土壌の水分不足等の影響により予測にズレが発生・ドローンセンシングで得たブロッコリーの画像をAIで解析し、花蕾径で色分けされたマップを作製、青果用の手収穫の計画を策定し効率化・全自動収穫機で加工用に一斉収穫を行った。春作秋作ともに収穫量が8〜15%向上し、収穫時間は同等か削減園芸作における営農支援システムの導入目的と実証結果実証地主な対象領域キュウリ愛知県パプリカ大分県キャベツ北海道レタス長野県ブロッコリー長崎県(A)葉ねぎ香川県ブロッコリー石川県(B)区分対象作物導入目的実証結果NARO Technical Report /No.16/202415表1

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