品種名べにはるか高系14号335294222248黄白黄白蒸しいも特性立枯病抵抗性サツマイモネコブセンチュウ抵抗性いも収量(kg/a)平均1個重(g)糖度(Brix%)肉色食味24.820.8上中強やや弱中やや弱「べにはるか」の特性表1注)2001~2006年の標準黒マルチ栽培における平均値。ブドウ糖果糖ショ糖麦芽糖蒸しいもに含まれる糖成分注)2013~2015年、2017年の標準黒マルチ栽培における平均値。図20.050.0 100.0150.0250.0200.0高系14号パープルスイートロードふくむらさきべにはるか糖含量(mg/g)ブドウ糖果糖ショ糖麦芽糖焼きいもに含まれる糖成分 注)2013~2014年の標準黒マルチ栽培における平均値。約4カ月貯蔵後に実施。図30.050.0100.0150.0200.0高系14号パープルスイートロードふくむらさきべにはるか糖含量(mg/g)量も多く、病虫害への抵抗性も優れています(表1)。このように「べにはるか」は多くの点で総合的に優れた、これまでになくバランスの良い品種であるといえます。「べにはるか」の持つ大きな特徴は、蒸しいもや焼きいもに含まれる糖成分が「高系14号」と比べて多いことです(図2、図3)。加熱調理されたサツマイモが含んでいる糖成分は、果糖、ブドウ糖、ショ糖、麦芽糖の4種類ですが、このうち最も含量が多い「麦芽糖」は、サツマイモが持つ酵素β-アミラーゼが、調理中に糊状に変化したサツマイモのでん粉(糊化でん粉)を分解することで作られます。「べにはるか」は、このβ-アミラーゼの働きが「高系14号」に比べて強いことがわかっています2)。加えて、麦芽糖に次いで含量が多い「ショ糖」が、他の酵素によるでん粉の分解によって貯蔵中に大きく増加する3)ため、貯蔵後の「べにはるか」は収穫直後に比べて一層甘くなります。■ 「べにはるか」の普及 貯蔵後の「べにはるか」の糖度が非常に高いことに注目し、いち早くブランド化したのが大分県です。行政と試験研究機関および産地が一体となり、貯蔵によって糖度を高めた「べにはるか」を「甘太くん」と名付け、差別化19NARO Technical Report /No.7/2020「ふくむらさき」の花交配温室
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