平成17年度農政課題解決研修(革新的農業技術習得支援研修)の実施概要

高度先進技術研修

(実施概要紹介)
  課題 実施期間 実施機関 研修の概要
1 環境保全型農業の新技術 独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構(農研機構)
中央農業総合研究センター
(茨城県つくば市)
7月19日-7月22日
(4日間)
病害虫の生物的防除技術や物理的防除技術、雑草の生物的防除技術など、化学農薬代替技術とそれらの技術を有効に利用するためのIT技術、及び硝酸性窒素の溶脱防止技術、堆肥の適正利用技術や根粒菌・菌根菌など化学肥料代替技術について、最新の知見を紹介する。(研修テキスト)
2 大豆・麦の高品質生産技術 中央農業総合研究センター及び作物研究所
(茨城県つくば市)
7月4日-6日
(3日間)
大豆300A研究センター及びブランドニッポン、高品質麦研究チームの研究成果に基づいて、水田における麦・大豆作の栽培技術開発の現状と今後の 課題、栽培技術による大豆の品質向上、土壌型に応じた適正耕耘技術、麦類の高品質栽培技術と品質・収量安定化のための高水分収穫・調製技術について、現地 見学と講義を行う。(研修テキスト)
3 水稲研究開発の現状と今後の方向 作物研究所
(茨城県つくば市)
7月13日-7月15日
(3日間)
水稲の需要拡大と低コスト化・環境保全型稲作を目指した研究開発の現状と今後の方向について品種改良、栽培整理、品質制御の面から概説するととも に、遺伝子組換えなどゲノム育種研究の動向を概説する。また、DNAマーカーを用いた選抜・品種判別技術や米飯物性を評価する技術の習得を図る。(研修テキスト)
4 ブドウ・カキに関する最新の技術と品種の紹介 果樹研究所
(広島県豊田郡安芸津町)
9月21日-9月22日
(2日間)
ブドウの着色制御機構の理解を基にした着色制御技術や、ブドウ、カキの新品種の特性や栽培法、近年問題となってきつつあるブドウのウイルス対策のための診断法や微細害虫の判別診断法についての、最新の研究成果を中心にした講義、実習を行う。(研修テキスト)
5 花き栽培における最新の施設栽培技術 花き研究所
(茨城県つくば市)
8月25日-8月26日
(2日間)
花きについての施設管理の技術について最新の資材等の活用法や制御技術の原理などを研修し、現場での活用および普及に資する。(研修テキスト)
6 野菜病害の現状と最新対策技術 野菜茶業研究所
(三重県安芸郡安濃町)
10月20日-10月21日
(2日間)
生産者、消費者から関心の高い「環境負荷低減技術」の中の「野菜の病害」について、総論として、野菜病害をめぐる現状と開発方向を講義し、その後当研究所で行っている主要病害に対する管理技術について、講義を行う。(研修テキスト)
7 安全・安心で環境保全型の茶生産技術 野菜茶業研究所
(静岡県島田市金谷)
7月27日-7月29日
(3日間)
野菜茶業研究所及び公立・民間の関連機関で開発されつつある安全・安心で環境保全型の茶生産技術に関する最新の情報に関する研修を行う。(研修テキスト)
8 飼料自給率向上に向けてトウモロコシを復活させる技術的方策 畜産草地研究所
(栃木県那須塩原市)
9月6日-9月8日
(3日間)
飼料自給率向上にはトウモロコシの復活がキーであり、そのための技術的課題、特に新品種利用、不耕起等の省力栽培、堆肥等による肥培管理、細断型ロールベーラの効率的利用、TMR調整等について、今日的な総合技術体系を網羅的に研修する。(研修テキスト)
9 飼料イネWCSの収穫調製及び乳牛・肉用牛への給与技術の高度化 畜産草地研究所
(栃木県那須塩原市)
10月12日-10月14日
(3日間)
水田の利用により生産される自給飼料、イネWCSの高品質収穫調製技術及び高度な乳牛・肉用牛への給与技術に関する講義及び現地視察などを行う。(研修テキスト)
10 高度情報技術を活用した新しい農業生産システム 北海道農業研究センター
(北海道札幌、十勝地域)
7月26日-7月29日
(4日間)
ITを活用した農薬適正使用診断システム、農業機械作業の高度化技術と自動化システム、衛星情報を利用した効率的な小麦収穫作業システム等、新しい農業生産システムについて知識と技術を習得する。
11 家畜飼養・糞尿処理における害虫防除対策 東北農業研究センター
(岩手県盛岡市)
8月2日-8月3日
(2日間)
放牧地・畜舎等の飼養環境や糞尿処理等において発生する主要な害虫について、それぞれの場面に応じた害虫防除法及び害虫の発生抑制を考慮した糞尿処理技術についての研修を行う。(研修テキスト)
12 野菜の減・無農薬、減・無化学肥料栽培技術システム 近畿中国四国農業研究センター
(京都府綾部市、北桑田郡美山町)
8月29日-8月31日
(3日間)
野菜の減・無農薬栽培において発生する害虫、バンカー法による天敵利用技術、防虫ネット等の利用による害虫総合防除技術、ハウス内の夏期作業環境改善技術についての実習、合理的な有機施肥法など、野菜の減・無農薬、減・無化学肥料栽培技術に関する知識・技術を習得する。(研修テキスト)
13 低コストなハウス及び養液栽培装置を利用した環境負荷低減・高品質トマト栽培技術 近畿中国四国農業研究センター
(香川県善通寺市、徳島県三好郡三加茂町)
7月26日-7月27日
(2日間)
耐候性が高く、低コストな平張型ハウスや養液栽培装置の設計・施工方法、環境負荷が少ないトマトの高品質栽培方法、当該技術の導入圃場における栽培状況等についての研修を実施し、施設・装置の設計・導入及びこれらを利用した高品質栽培の知識・技術を習得する。(研修テキスト)
14 環境保全型農業推進における土壌・養分管理技術 九州沖縄農業研究センター
(熊本県菊池郡西合志町)
11月14日-11月16日
(3日間)
環境と調和のとれた持続型農業推進の視点から、有機性資源の利活用促進と環境保全の両立をはかる総合的な土壌・養分管理技術について、その基礎・応用技術及び堆肥等有機質資材の生物的安全性評価手法を習得する。(研修テキスト)
15 最新機械の特徴と農業機械評価の基礎知識 生物系特定産業技術研究支援センター
(埼玉県さいたま市)
11月16日-11月18日
(3日間)
農業機械の検査鑑定等の評価を通じて把握した大型・高馬力化又は小型・安価な農業機械、あるいは環境に配慮した取り組みやITの進展に伴う高度な自動制御技術など、農業機械に関する最新の動向を紹介し現場に役立つ農業機械の基礎知識を習得する。(研修テキスト)
16 食の安全性を支える農業環境データベースの構築とリスク管理への活用 独立行政法人
農業環境技術研究所
(茨城県つくば市)
11月16日-11月17日
(2日間)
農作物の安全とリスクを管理の基礎となる農業環境資源の変動と汚染物質の動態に関する最新の研究成果を紹介する。また、この間に蓄積されたこれら農業環境資源に関するデータベースの充実と利用などについて参加者と意見交換を行う。
17 施設園芸における環境制御の先端技術 独立行政法人
農業工学研究所
(茨城県つくば市)
8月30日-9月2日
(4日間)
世界的な動向を含め収益性が高く、人や環境にもやさしい先端的施設生産の工学的基礎と応用について習得する。
18 農産物の高付加価値化のための品質・加工・流通技術 独立行政法人
食品総合研究所
(茨城県つくば市)
10月13日-10月14日
(2日間)
近赤外分光法の原理および有用性を学習し、農業への応用の可能性について検討するとともに、トレサビリティーにおけるSEICAでのカタログの作 成方法と民間アプリケーションの利用法など、現場での活用事例を学ぶ。さらに、生産団体や実需者が地域で生産された小麦やソバを利用して負荷価値の高い全 粒粉パンや十割そばを生産・販売し、利益を上げることができるような実用的な食品加工技術と品質評価技術に関する実習を行う。

プロジェクト研修

(実施概要紹介)
  課題 実施期間 実施機関 研修の概要
1 浅耕栽培を基軸とする小麦・大豆の高品質・安定生産技術 中央農業総合研究センター
6月上旬-12月中旬
5回
浅耕栽培の導入意義、作業システム、期待される効果について理解を深めるとともに、各種調査法の実習を通した技術的課題解決能力・調査研究能力の向上を図る。
2 大豆の連作障害対策と多収生産技術の習得 中央農業総合研究センター
6月上旬-11月上旬
4回
水田転換畑における1)大豆の生育障害の種類とその防止対策、2)多収および品質化のための栽培技術を習得する。
3 花モモの技折物出荷における室内部 促進中のブルーイング防止技術体系の習得 花き研究所
6月-3月上旬
8回
花モモにおいて問題となっている、ブルーイング(蕾が紫になって開花しない)の対策技術を習得する。
4 花きの日持ち向上のための技術確立 花き研究所
6月-11月
5回
夏秋期産地における花き類の栽培条件、採花、前処理、輸送等における各種実態を明らかにし、花き日持ち性向上技術を習得する。
5 ナモグリバエの生態解明と防除法の確立 野菜茶業研究所
8月-3月
4回
ダイコンやキャベツなどで被害が発生しているナモグリバエについて、現地での生態調査方法、天敵調査及び防除試験方法を習得し、現地における効率的な防除法を検討する。
6 畑作用ロールベーラを用いた飼料イネのサイレージの調製・給与 畜産草地研究所
6月上旬-3月
5回
飼料イネの栽培から収穫、調製、給与に至る技術研修を現地で行い、特に、畑作用ロールベーラーを用いた収穫による、良質な飼料イネのサイレージの調製と給与技術を習得する。
7 自給飼料を活用した酪農経営技術 北海道農業研究センター
7月27日-7月29日
(3日間)
1回
アルファルファや集約放牧技術の導入により自給飼料を高度に活用した酪農経営の展開を図ることを目的に、栽培・収穫調製・放牧草地管理技術やこれら自給飼料に依存した乳牛飼養管理技術とその経済性について研修する。
8 線虫の簡易な診断技術 北海道農業研究センター
7月25日-7月29日
(5日間)
1回
作物を加害する線虫の分離および形態観察による診断技術を習得する。
9 マーケティング・リサーチ手法の習得 東北農業研究センター
6月中旬-10月上旬
5回
農産物の販路拡大のためのマーケティング戦略の策定を目的に、マーケティングリサーチ等による消費者ニーズの把握、販売ルートの開拓および販売戦略等に係る手法を習得する。
10 耕作放棄地の放牧利用技術とその利用・管理 東北農業研究センター
6月上旬-9月中旬
5回
耕作放棄地の放牧利用を目的として、対象地の土地条件を把握するための簡易測定法、電気牧柵の設置法、牧草導入による草地化技術および放牧家畜の電気牧柵への馴致法や放牧管理技術を研修する。
11 良質水稲種子の生産 東北農業研究センター
6月中旬-9月中旬
3回
水稲等の採種栽培の指導者としての技術習得のため、水稲種子の異品種混入や交雑による純度低下を防止する技術の習得等、作物の種子生産に関わる基本的な事項を習得する。
12 亜熱帯地域におけるイチゴの安定生産技術の習得 九州沖縄農業研究センター
7月中旬-2月下旬
3回
亜熱帯地域におけるイチゴの安定生産技術を体系的に習得する。
13 農業機械作業の安全確保と快適化のための調査研究能力の向上 生物系特定産業技術研究支援センター
6月上旬-10月下旬
4回
農業現場における農作業事故発生等の危険箇所の特定と対処法及び農業機械作業の安全確保に関する意識啓発手法等について技術指導を行うとともに、現地の担当者と技術的課題解決を進める。
14 水田農業改革に伴う集落型経営体の育成について 東北農業研究センター・
国立大学法人 岩手大学
6月下旬-1月中旬
6回
水田農業改革に伴う集落型経営体の育成手法について、調査の段階から集落型経営の育成、集落型経営体の管理等にまで及ぶ指導力を具体的な実践活動を通じ習得する。