黄化病抵抗性のいんげんまめ(金時類)新品種候補「十育B78号」


[要約]

[キーワード]

[担当]道立十勝農試・作物研究部・小豆菜豆科、道立中央農試・基盤研究部・遺伝子工学科
[代表連絡先]電話0155-62-2431
[区分]北海道農業・畑作
[分類]技術・普及


[背景・ねらい]

[成果の内容・特徴]

  1. 「十育B78号」は、「大福」由来の黄化病抵抗性遺伝子(Sdvy-1)を、DNAマーカー選抜による連続6回の戻し交配により、主要品種の「福勝」に導入し育成した系統である。
  2. 黄化病抵抗性以外の成熟期、収量性等の農業形質は「福勝」とほぼ同等である(表1)
  3. 黄化病には全く罹病しないため、本病に対する薬剤防除は不要であり、減収もしない(表2)
  4. 粒色は「福勝」よりもやや淡いが同系色で、粒形、粒大は「福勝」に類似する。
  5. 実需評価では、「福勝」と同程度の甘納豆および煮豆の加工適性を有する(表3)

[成果の活用面・留意点]

  1. 北海道のいんげんまめ作付け地帯に普及する。普及見込み面積は2,600haである。
  2. 「福勝」と同様に大粒であるので、収穫・乾燥条件に留意し、損傷粒の発生を防ぐ。
  3. 極端な多肥または疎植栽培は、「福勝」と同様に茎折れの発生が多くなることが懸念されるため、避ける。
  4. インゲンマメ黄化病に対する防除は不要であるが、その他の病害には従来の品種と同様に罹病するため、適切な防除に努める。
平成21年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
「いんげんまめ新品種候補「十育B78号」(普及奨励)」

[具体的データ]

[その他]




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