飼料作物病害図鑑
ソルガム 炭疽病
リスク評価スコア2.7 (2,3,3)
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| 病徴(葉) | 病徴(拡大) | 病原菌(分生子) |
病徴:世界的な重要病害。日本では発生は少ないとされてきたが、近年気候温暖化に伴い発生が増加している。盛夏に小さな円形の斑点を葉に形成する。これが徐々に拡大して、周縁部赤褐色~紫色、中央部黄褐色~灰白色の病斑となり、相互に融合して不定形病斑となる。病斑が古くなると剛毛という菌組織が形成され、中央部が黒くかびてくる。剛毛付近には粘塊状の胞子が形成され、これが風雨で飛散してまん延する。
病原菌:Colletotrichum sublineolum P.Henn. apud. Kabat. et Bub.、不完全菌
病原菌はトウモロコシ、オーチャードグラス、ライグラスなどの炭疽病菌と同属だが種が異なり(森脇ら 2002)、ソルガム類にのみ病原性を示す。
生理・生態:幼苗接種検定法が確立されている(小橋ら 2002, 2003, 月星 2009)。標本情報から過去の発生状況が推定された(月星ら 2006b)。
防除法:発病葉を除去するなど圃場衛生に努める。抵抗性品種はまだないが、ソルガム遺伝資源や市販品種の抵抗性検定が進められている(春日ら 2008b, 丁沢ら 2008)。
畜産研究部門(那須研究拠点)所蔵標本
| 標本番号 | 宿主和名 | 宿主学名 | 症状 | 採集地 | 採集年月日 | 採集者 |
| N1-17 | ソルガム | Sorghum bicolor Moench | 炭疽病 | 宮崎種畜牧場 | 1964.10 | 西原夏樹 |
| N8-17 | 〃 | 〃 | 〃 | 千葉県印旛郡山武町日向 | 1969.10.7 | 〃 |
| N1-20 | 〃 | 〃 | 〃 | 草地試 | 1960.10.8 | |
| N1-29 | 〃 | 〃 | 〃 | 黒石原 | 1965.9 | |
| N1-82 | 〃 | 〃 | 〃 | 鴻巣 | 1959.9.22 | |
| N19-23 | 〃 | 〃 | 〃 | 七栄 | 1966.10.24 | |
| N19-35 | 〃 | 〃 | 〃 | 松戸市 | 1951.8.3 | 西原夏樹 |
| N19-32 | 〃 | 〃 | 〃 | 千葉県印旛郡富里村 | 1957.10.7 | 〃 |
| N19-34 | 〃 | 〃 | 〃 | 下總富里村七栄 | 1957.11.8 | 〃 |
| N19-24 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 1966.10.12 |
(月星隆雄,畜産研究部門,畜産飼料作研究領域,2021)
本図鑑の著作権は農研機構に帰属します。