[成果情報名]

パーシャルシール包装による小ネギの鮮度保持

[要約] 袋の溶着部分に空隙部を設けてガス透過量を調整するパーシャルシール包装法を小ネギに応用し、段ボール箱と組み合わせた出荷法において、高い鮮度保持効果と低コスト化を認めた。
[キーワード] ネギ、葉先枯れ、鮮度保持、包装法、出荷法
[担当] 高知農技セ・生産環境部・品質管理科
[連絡先] 088-863-4916、yoshitaka_suzuki@ken2.pref.kochi.jp
[区分] 近畿中国四国農業・食品流通
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 高知県は大消費地から遠隔にあり輸送に長時間を要するために、小ネギでは、高温期に葉先枯れが発生して問題になっている。一方、当センターでは、青果物をフィルムで機械包装する際に、溶着する部分に微細な空隙部を残してガス透過量を調整し、鮮度を保持するパーシャルシール包装をニラで開発した。そこで、本技術を小ネギに応用するため、シール形状などを検討し、鮮度保持効果の高い小ネギの出荷法を確立する。なお、今までの技術は、開孔率0.05%の有孔フィルム包装と発泡スチロール容器を組み合わせた方法で周年出荷していた。
[ 成果の内容・特徴 ]
  1. 厚さ0.025mmのポリプロピレンフィルムを用い、100gの小ネギを68cm×8.5cmの大きさに機械包装する際に、センターシール部に25度の斜め目で、シール部幅3mm、溶着幅7.6mm、非溶着幅2.4mmとするパーシャルシールを行い、袋の両端は完全なシールとする(図1)。
  2. 小ネギのパーシャルシール包装と段ボール箱による改善出荷法では、夏季の名古屋への輸送シミュレーション試験において、袋内の酸素濃度が約4%、二酸化炭素濃度が約10%で推移し、現行法に比べて葉先枯れの発生が著しく抑制された(図23)。
  3. 改善出荷法では、現行の発泡スチロール容器から段ボール箱への変更が可能であることから、出荷資材費が著しく低減できる(表1)。
  4. 本包装法は、既存包装機の歯型の交換のみで実施できるため、現地への導入が容易である。
[成果の活用面・留意点]
  1. 本技術は平成15年からJA南国市で実施されている。
  2. 空気漏れを防止するために袋の両端が完全にシールされていることを確認する。

[具体的データ]


[その他]
研究課題名 パーシャルシール包装による特産野菜の鮮度保持技術の確立
予算区分 県単
研究期間 2001~2004年度
研究担当者 鈴木芳孝
発表論文等 1)鈴木ら(2004)園学雑73(別2):243
2)鈴木ら(2002)特許第3259166号

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