活動記録:2000(平成12)年度
  • 当該年度のスタッフの活動状況やニュースを新しいものから並べています。
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 ❖ 日本生態学会大会で発表(H13.3.26~)
2001年3月26日~31日に熊本県立大学で行われた第48回日本生態学会大会において鳥害研究室から次の発表がありました。
  • 藤岡正博・吉田保志子・徳永幸彦(筑波大)
    広域環境指標としてのサギ類集団繁殖地モニタリング手法(口頭発表,3月28日 F207)
  • 山口恭弘・吉田保志子
    有害鳥類における代替餌場の効果(ポスター発表,3月30日 P3-093)
  • 吉田保志子・永田尚志(国立環境研)
    霞ヶ浦沿岸の造成ヨシ原と自然ヨシ原における越冬期の鳥相比較(口頭発表,3月30日 I406)
 ❖ つくば科学出前レクチャー:つくば市立筑波東中学校2年生(H13.3.16)
筑波東中学校2年生に、田畑など身近な環境で見られる鳥たちの生活や特徴と、水田の環境変化が鳥たちに及ぼす影響について、吉田が話をしました。

 ❖ 新しい鳥獣害プロジェクト(H13.3.1)
森林総合研究所が中心になって来年度から新しい鳥獣害のプロジェクトを始まります。近年特に問題になっている獣害が中心ですが、鳥害研究室もヒヨドリを対象に次の課題で参加します。
 プロジェクト名: 野生鳥獣による農林業被害軽減のための農林生態系管理技術の開発
 担当課題名: ヒヨドリの渡来数予察システムの開発(H13~17年の5年間)

 ❖ 鳥学会で発表(H12.9.15)
2000年9月15日~17日に北海道大学で行われた日本鳥学会2000年度大会において鳥害研究室から次の発表がありました。
  • 藤岡正博(農研センター)
    市販低毒性農薬のキジバトとスズメへの忌避効果 (9月15日 A13)
  • 山口恭弘(農研センター)・川路則友(森林総研)
    ヤマドリの生息数推定法の開発 1.ラインセンサスにおける記録率(9月15日 P6)
 ❖ 月刊雑誌「今月の農業」で鳥獣害対策の特集(H12.9.1)
化学工業日報社から出ている「今月の農業」9月号(第44巻)で、特別企画「鳥獣害対策の最新動向」が掲載され、当研究室室長も執筆しています。著者とタイトルを紹介しておきます。別刷の配布等は行っておりませんので、関心のある方は書店でお求め下さい。税込み865円です。
  • 鳥獣害対策の現状と将来・・・・・・・・・・・・・・藤岡正博-農業研究センター・鳥害研究室
  • 水稲直播栽培におけるカルガモ被害軽減対策・・・・・高城哲夫-青森県農試・栽培部長
  • 果樹園における鳥害防止対策について・・・・・・・・池内 温-愛媛県果樹試・栽培育種室
  • 獣害対策の現状と展望・・・・・・・・・・・・・・・北原英治-森林総研・森林動物科長
  • イノシシの行動学と被害対策・・・・・・・・・・・・江口祐輔-中国農試・畜産部
  • 群馬県におけるイノシシ対策の実際・・・・・・・・・船津 茂-群馬県農政部・農業技術課
  • 奈良県における猿害対策の取り組み・・・・・・・・・井上雅央-奈良県果樹振興センター
  • 島根県におけるニホンジカによる農林業被害と対策・・金森弘樹-島根県林業技術センター・保護科
 ❖ サマーインスティテュート制度で米国人滞在(H12.7.6-8.17)
2000年7月6日から8月18日まで,アメリカから来たAnne Bartuszevigeさんが当研究室に滞在しました。彼女はイリノイ州立大学でマスター(修士)過程を終えたばかりで、科学技術国際交流センター(JISTEC) と米国科学財団 (NSF) などの共同事業であるサマーインスティテュート制度に応募して採用されました。
Anneは8月16日に病害虫防除部のセミナーで「イリノイ州の草原性小鳥類における有機塩素系農薬の蓄積」(修士の研 究)と「スズメによるイネ籾の摂食」(今回の滞在中の研究)について発表し、17日に鳥害研を去って東京経由でアメリカへ戻りました。現在オハイオ州のマイアミ大学(フロリダではありません!)の博士課程で新たな課題に取り組み始めています。
なお、鳥害研究室では一昨年(1998年)の夏にも同制度にてJim Armacostというルイジアナ州立大学院生(現イリノイ州立大)を引き受けています。

 ❖ 鳥害の本出版(H12.6.1)
適切な鳥害防除法の選び方と事例、今後の鳥害対策を解説した本ができました。もっとも、いかに鳥害対策に決め手がないかが分かるだけかも・・・。

「鳥害の防ぎ方」家の光協会 206頁 2400円(税抜き)
 著者 藤岡正博(鳥害研究室室長)
    中村和雄(鳥害研究室前室長・沖縄大学教授)
 発行日 2000年6月1日

目 次

第1部 鳥の常識
 第1章 鳥の系統進化
 第2章 形態と生理
 第3章 行動と生態
第2部 鳥害の実態と調査法
 第4章 鳥による農作物の被害
 第5章 農作物を加害する鳥
 第6章 農作物以外での鳥害
 第7章 被害調査法
 第8章 害鳥の個体数調査法
 第9章 防除資材の効果判定法
第3部 鳥害対策
 第10章 鳥害対策のイロハ
 第11章 遮断による防除
 第12章 追い払いによる防除
 第13章 化学物質による防除
 第14章 その他の防除法
 第15章 個体群管理
 第16章 作物別の鳥害対策

※この本についての問い合わせは書店または下記の出版社にお願いします。
162-8448 東京都新宿区市谷船河原町11番地
 (社)家の光協会出版局 Tel. 03-3266-9027 Fax. 03-3266-9053

 ❖ 新スタッフ採用(H12.4.1)
平成12年4月1日付けで鳥害研に山口恭弘が選考採用で配属されました。7月末までは研修中の身です。
これで鳥害研は定員通り3名となりました。


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