活動記録:2001(平成13)年度
  • 当該年度のスタッフの活動状況やニュースを新しいものから並べています。
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 ❖ 日本生態学会大会で発表(H14.3.26-30)
2002年3月26-30日にかけて、宮城県仙台市、東北大学において第49回日本生態学会大会が開かれました。鳥獣害研究室から次の発表がありました。
  • 藤岡正博「集団サイズを決める資源動態モデルとサギ類での実証」(口頭205,要旨集p.180)
  • 山口恭弘「茨城県つくば市におけるヒヨドリの液果利用様式」(ポスターM335,要旨集p.217)
 ❖ 常陽新聞に科学読み物を執筆(H14.3.20)
2002年3月20日発行の常陽新聞に吉田が「渡り鳥-方位磁石を持っている!?」を執筆しました(連載科学読み物「ふしぎを追って-研究室の扉を開く-」第7回)。


 ❖ 鳥類の生態と果樹の被害防止対策を執筆(H14.3)
福島県経済農業共同組合連合会発行の『落葉果樹』2002年3月号に藤岡が「鳥類の生態と果樹の被害防止対策」を執筆しました(p.59-62)。

 ❖ 鳥獣による被害の実態と防除を分担執筆(H14.2)
農林統計協会発行の『農林水産研究文献解題No.27 大豆』農林水産技術会議事務局(編)に藤岡が、「鳥獣による被害の実態と防除」を分担執筆しました。(p.502-508)

 ❖ 群馬県前橋市にてヒヨドリ調査の説明兼、現地指導(H14.1.29)
群馬県前橋市、病害虫防除所において、ヒヨドリ調査の説明、および現地指導を行った。ヒヨドリ調査マニュアルだけでは分かりにくい点などについて解説し、実際に防除所近辺を散策したが、すでに木の実は鳥(主にヒヨドリ)に食べられた後で、なにも残っていませんでした。

 ❖ 「野鳥」にヒヨドリの記事を執筆(H14.1)
(財)日本野鳥の会の機関誌「野鳥」2002年1月号(No.649)に山口が「ヒヨドリの移動の謎に迫る」というタイトルで執筆しました(p.10-11)。この中でもヒヨドリ調査協力者を呼びかけるとともに、誰でも簡単に参加出来るように、4種類のヒヨドリ調査を提案しました。

 ❖ 平成13年度鳥獣害防止対策関係実証事業検討会に出席(H13.12.14)
農林水産省講堂において開かれた検討会に研究室の3人が出席しました。午前中は鳥害、午後は獣害に対する各県の事業報告が行われました。鳥害では音声、磁気、爆音を利用した忌避装置では慣れにより効果が持続しない問題が指摘され、一方、防鳥ネットは有効でした。午前の最後には藤岡室長がコメントを述べました。

 ❖ 出前レクチャー:つくば市吉沼小学校4年生(H13.12.7)
吉沼小学校4年生に、田畑など身近な環境で見られる鳥たちの生活や特徴と、水田の環境変化が鳥たちに及ぼす影響について、吉田が話をしました。

 ❖ 石川県鳥獣害防止対策研修会にて講演(H13.11.29)
石川県が開催した「鳥獣害防止対策研修会」において吉田が「鳥類の生態と被害対策について」というタイトルで講師を担当しました。

 ❖ 出前レクチャー:つくば市吉沼小学校5年生(H13.11.16)
吉沼小学校5年生に、田畑など身近な環境で見られる鳥たちの生活や特徴と、水田の環境変化が鳥たちに及ぼす影響について、吉田が話をしました。

 ❖ 「私たちの自然」にヒヨドリの記事を執筆(H13.11)
(財)日本鳥類保護連盟の機関誌「私たちの自然」11月号(No.471)に山口が「渡りをする?しない?ヒヨドリ」というタイトルで執筆しています(p.10-13)。ヒヨドリの一般的な生態から害鳥の側面も紹介し、さらにヒヨドリ調査への参加協力を呼びかけました。

 ❖ 道路建設の自然環境影響検討委員会委員の委嘱式に出席(H13.10.19)
千葉都市計画道路磯辺茂呂町線(赤井地区)自然生態環境影響対策検討委員会の委員を、千葉市より吉田が委嘱され、計画地内の谷津への道路建設の影響軽減について検討していく予定。任期は平成15年3月31日まで。
 ❖ 「種子散布研究の未来をさぐる」研究会で発表(H13.10.15-17)
2001年10月15-17日に大阪自然史博物館において、「種子散布研究の未来をさぐる」研究会が開かれ、山口が次の発表を行いました。
  • 果実食鳥による農業被害と野外の果実量との関係
 ❖ 鳥獣害研究室HPが中央農研HP上に正式オープン(H13.10.11)
本研究室のホームページを広告付き無料サイトで仮オープンしていましたが、10月11日に中央農研のサイトで正式にオープンしました。他の研究部、研究室に先駆けて特別に配慮していただきました。旧サイトもしばらく維持します(更新は広告付き→中央農研の順になります)。

 ❖ 日本鳥学会大会で発表(H13.10.5-8)
2001年10月5日~8日に京都大学で行われた日本鳥学会2001年度大会において鳥獣害研究室から次の発表がありました。
  • 藤岡正博・吉田保志子・徳永幸彦(筑波大)
    サギ類コロニーの分布と種構成-茨城県と滋賀県の比較(口頭A210,要旨集p.52)
  • 山口恭弘
    冬期から春期における留鳥ヒヨドリと群れヒヨドリの関係(口頭B107,要旨集p.37)
  • 吉田保志子
    春季と秋季のシラサギ類3種の水田利用(ポスターP36,要旨集p.132)
また、同大会では山口が下記の「自由集会」を主催しました。北海道、関東、近畿、九州からヒヨドリと果実の関係についての話題提供があり、両者の間に密接な関係があることと、全国レベルの渡りだけでなく各地域内での中規模の移動も確認されるなど、一筋縄ではいかない興味深いヒヨドリの移動パターンの一端が明らかとなりました。約40名の参加者とともに今後の研究方向などについて活発な議論がかわされました。
  • 人工衛星を使わない(使えない?)中小型鳥類の渡りの調査へのアプローチ -ヒヨドリの秋期の渡りと果実との関係-
 ❖ 『滋賀の田園の生き物』に執筆 (H13.9)
このほど滋賀県農政水産部が、『滋賀の田園の生き物』という189ページのすべてカラーという素敵な本を発行しました(滋賀自然環境研究会、編集)。水田やイネのことから植物、動物のことまでが豊富な写真と図で紹介されており、滋賀県のことに限らず田園環境を知るにはお薦めです。鳥獣害研究室の藤岡が「水田とため池の動物-鳥類-」(p.144-153)を執筆しています。
詳しくは滋賀県農政水産部農村整備課へ。 なお、本書はH13年12月に市販本として新装されました。税別2500円です。発行は滋賀県彦根市のサンライズ出版(Te l.0749-22-0627, Fax. 0749-23-7720)。ISBN4-88325-095-4 C1045。

 ❖ 月刊雑誌「植物防疫」のダイズ病害虫特集で鳥害記事(H13.5.1)
日本植物防疫協会が発行している月刊誌「植物防疫」の第55巻5号(平成13年5月号)の特集「ダイズ病害虫の発生生態と防除」で、鳥獣害研究室室長が次の記事を書いています。関心のある方は書店でお求め下さい。税込み920円です。
  • 藤岡正博「ハト類によるダイズ食害の実態と対策」p.41-44
 ❖ 独立行政法人への移行(H13.4.1)
平成13年4月1日から農水省の多くの研究機関が独立行政法人に移行しました。それにともない、旧鳥害研究室は旧病害虫防除部(現病害部と虫害部)から耕地環境部(旧耕地利用部)に移り、名称も鳥獣害研究室と変更されました。ただし、少なくとも今後5年間については従来どおり鳥害についてだけ扱う予定です。獣害のうち、イノシシ害については近畿中国四国農業研究センターに新たに設置された地域基盤研究部鳥獣害研究室が、シカ害・サル害については森林総合研究所が研究に取り組んでいます。
なお、住所、電話番号、施設、メンバーには変更はありません。


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