活動記録:2006(平成18)年度
  • 当該年度のスタッフの活動状況やニュースを新しいものから並べています。
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 ❖ 第54回日本生態学会大会で発表(H19.3.19-23)
2007年3月19-23日にかけて、愛媛県松山市愛媛大学で行われた第54回日本生態学会大会において鳥獣害研究室から次の発表がありました。
  • 冬季から繁殖期にかけてのヒヨドリの行動圏について(ポスター)
    山口恭弘
また、下記のような自由集会を企画しました。
  • 果実フェノロジーと種子散布者の不思議な関係~液果と冬の渡り鳥をめぐって~
 ❖ 鳥獣害プロ(2001-2005)の研究成果集が発行されました(H19.3.15)
2001年から2005年にかけて行なわれた鳥獣害プロジェクト「野生鳥獣による農林業被害軽減のための農林生態系管理技術の開発」の成果をまとめた研究成果441が農林水産省農林水産技術会議事務局より出されました 。鳥獣害研究サブチームからは下記の成果を発表しました。
  • ヒヨドリの渡来数予察システムの開発 p82-89(山口恭弘、吉田保志子)
  • イノシシにおける感覚・運動能力及び異種動物との生物学的関係の解明とその応用 p96-106(江口祐輔(麻布大学)、竹内正彦、藤森新作(農村工学研究所))
 ❖ STAFF newsletter にイノシシ防護柵の記事を執筆(H19.3.15)
(社)農林水産先端技術産業振興センターが出している『STAFF newsletter』のQ & A コーナーにおいて、竹内が「イノシシの感覚や運動能力の研究に基づいた効果的な防護柵の開発」について解説しました。

 ❖ 研究ジャーナルにイノシシ防御柵の記事を執筆(H19.3.1)
(社)農林水産技術情報協会が出している『研究ジャーナル』2007年3月号(30巻、3号)において、竹内・江口(麻布大学)が「イノシシから農地を守る「金網忍び返し柵」-効果的で設置が容易な防護柵の開発-」(p.15-18)を執筆しました。

 ❖ カラスの防除対策のポイントについて講演(H19.2.27)
福岡県で開かれた鳥害被害対策研修会において吉田が「鳥の生態と被害対策のポイント -カラスを中心に-」というタイトルで講師を担当しました。当日は約45名の参加者がありました。

 ❖ 新スタッフが異動(H19.2.1)
平成19年2月1日付けで鳥獣害研に竹内正彦が近畿中国四国農業研究センターより異動してきました。竹内は中型哺乳類を中心とした研究を行ってきました。鳥獣害研究サブチーム(つくば)のスタッフは5名になりました。

 ❖ 関東・東海・北陸試験研究推進会議、鳥獣害検討会を開催(H19.1.30)
関東・東海・北陸試験研究推進会議、鳥獣害検討会が約60名の参加者で開催されました。鳥獣害研究サブチームが運営を行い、講師3名に講演をお願いするとともに、各県から鳥獣害の被害状況や研究状況について紹介してもらいました。

 ❖ ヒヨドリ・カラスの防除対策のポイントについて講演(H19.1.25)
徳島県で開かれた鳥獣被害防止対策フォーラムにおいて山口が「カラス・ヒヨドリを中心とした鳥類の生態と被害対策」というタイトルで講師を担当しました。当日は約100名の参加者がありました。
また、前日には、徳島県のみかん園を現地視察し、カラス捕獲檻などを見学したり、吉野川沿いの野菜、梨栽培地を視察しました。
当日、午前中には狩猟行政の打合会にも出席しました。

 ❖ 福岡県・佐賀県とのプロジェクト研修の第4回を実施(H19.1.23-24)
1年間に現地検討を含め複数回の研修を行うプロジェクト研修の第4回を中央農研にて実施。第1回と第3回に行った現地検討および各回の研修における相互の意見交換に基づいて、技術開発の今後の方向性等について検討しました。

 ❖ 日本鳥学会誌にカラスの繁殖に関する論文を発表(H18.12.22)
日本鳥学会が出している『日本鳥学会誌』(Vol.55, No.2)に吉田・百瀬・山口が「農村地帯におけるハシボソガラスとハシブトガラスの繁殖成績とそれに影響する要因」(p.56-66) というタイトルで論文を発表しました。

 ❖ 福岡県とのプロジェクト研修の第3回を実施(H18.12.18-20)
1年間に複数回の研修を行うプロジェクト研修の実施県となった福岡県に百瀬と山口が出張。果樹類の鳥害実態と加害鳥の生態について相互に情報提供を行い、柑橘類の栽培地において現地検討を行いました。

 ❖ 鳥害対策のポイントについて講演(H18.11.30)
岐阜県で開かれた平成18年度北陸・近畿・東海地区鳥獣被害防止対策研修会において吉田が「鳥害(ヒヨドリ、カラス)の被害対策について」というタイトルで講師を担当しました。当日は約150名の参加者がありました。

 ❖ 福岡県・佐賀県とのプロジェクト研修の第2回を実施(H18.11.27-29)
1年間に現地検討を含め複数回の研修を行うプロジェクト研修の第2回を中央農研にて実施。有害鳥の生態と被害対策の概要およびGISを活用した野生動物の管理についての講義、有害鳥の同定法およびラインセンサス法による調査方法の実習等を行いました。

 ❖ 野生動物保護学会および集会で発表(H18.11.23-26)
2006年11月24-26日にかけて、名桜大学(沖縄)で行われた第12回野生動物保護学会大会および、11月23日に行われる集会において鳥獣害研究チームから次の発表がありました。
  • イノシシに対する農業被害対策の今とこれから(亥年を控えて猪(猪害・猪垣・猪猟)を考える集い)
    仲谷淳
  • 狩猟イノシシの年齢構成と推定死亡率(口頭)
    仲谷淳・石若礼子(九州大学)
 ❖ 農水省主催の鳥獣害防止対策研修で講義(H18.11.22)
農林水産省生産局農産振興課主催の研修「平成18年度農作物鳥獣害防止対策研修」が11月21-22日に農林水産研修所・食料消費技術研修館(東京)で開催され、22日に百瀬が「GIS(地理情報システム)等を利用した被害対策と野生動物管理への適用」と題する講義を行いました。当日は都道府県等の鳥獣害対策担当者など約70名の参加がありました。

 ❖ カラスの防除対策のポイントについて講演(H18.11.7)
愛知県で開かれた農作物鳥獣害対策研修会において吉田が「鳥の生態と被害対策のポイント -カラスを中心に-」というタイトルで講師を担当しました。当日は約70名の参加者がありました。

 ❖ プロジェクト成果発表会で講演(H18.10.24)
2006年10月24日に東京大学弥生講堂一条ホールで開かれた、農林水産技術会議事務局「鳥獣害プロジェクト」成果発表会、『野生動物による農林業被害をいかに防ぐか?』において、「イノシシ分布拡大のなぞ?」というタイトルで永田(森林総研)・仲谷の連名で講演しました。
他にはシカやサルの話題もありました。

 ❖ 「農業技術」にカラスの記事を執筆(H18.10.1)
(財)農業技術協会が発行する月刊誌「農業技術」10月号に吉田が「カラスの生態と被害対策について」(p.445-449)を執筆しました。被害の特徴、生態や行動、茨城県南部の農村地域における生息密度や繁殖成績の調査結果を解説し、駆除と個体数管理および圃場単位の被害対策についても解説しました。

 ❖ 日本鳥学会2006年大会で発表(H18.9.15-18)
2006年9月15-18日にかけて、岩手大学(盛岡)で行われた日本鳥学会2006年度大会において鳥獣害研究チームから次の発表がありました。
  • ハシブトガラスとハシボソガラスの営巣場所の違い(ポスター)
    吉田保志子・百瀬浩・山口恭弘
  • ヒヨドリの渡りに木の実の豊凶は影響するのか?(ポスター)
    山口恭弘
  • ヒヨドリは何種類の音声を使っているのか?(ポスター)
    舘野光樹(東邦大)・山口恭弘・百瀬浩
 ❖ 福岡県とのプロジェクト研修の第1回を実施(H18.8.28-29)
 ❖ 福岡県とのプロジェクト研修の第1回を実施(H18.8.28-29)1年間に複数回の研修を行うプロジェクト研修の実施県となった福岡県に百瀬と吉田が出張。果樹の鳥害実態と加害鳥の生態について相互に情報提供を行い、ナシとブドウの栽培地において現地検討を行いました。

 ❖ 国際鳥学会で発表(H18.8.13-19)
2006年8月13日~19日にかけて、ドイツハンブルグで国際鳥学会会議が開かれました。鳥獣害研のメンバーは次の2つの発表を行いました。
  • Nest site selection in Carrion and Jnngle Crows on the northern Kanto plain, central Japan (関東平野におけるハシボソガラスとハシブトガラスの営巣場所選択)
    H. Momose, H. Yoshida, and Y. Yamaguchi.(ポスター;百瀬発表)
  • Patterns of migration of Brown-eared Bulbuls in Japan, and the influence of available food (日本におけるヒヨドリの渡り行動と木の実の関係)
    Y. Yamaguchi(ポスター)
 ❖ 夏休み特別公開でイノシシ肉をアピール(H18.7.29)
中央農業総合研究センター・作物研究所・野菜茶業研究所が7月29日(土)に夏休み特別公開を開催しました。鳥獣害研究サブチームでは科学振興コーナーで「山くじらはどんな味?」と題して、夏に食べるのは珍しいイノシシ肉の試食会を開催しました。3回に分けて各回限定50名限定でしたが、30分前から並び始める人も...。さて味のほうは???鳥獣害対策は被害対策だけでなく、駆除後のことも考えなくてはいけないことをアピールしました。

 ❖ 農林有害動物・昆虫名鑑の一部を執筆(H18.6.30)
日本応用動物昆虫学会創立50周年を記念して、『農林有害動物・昆虫名鑑 増補改訂版』が発行されました。仲谷、山口が一部を執筆しています。

 ❖ 日本鳥学会誌に水稲直播におけるキジバトの被害対策の論文を発表(H18.6.15)
日本鳥学会が出している『日本鳥学会誌』(Vol.55, No.1)に山口・吉田が「水稲直播におけるキジバトの被害対策としての代替餌の効果」(p.1-6) というタイトルで論文を発表しました。

 ❖ 平成18年度日本造園学会全国大会で発表(H18.5.19-22)
2006年5月19-22日にかけて、大阪芸術大学で行われた平成18年度日本造園学会全国大会において鳥獣害研究サブチームから次の発表がありました。
  • ハシボソガラスとハシブトガラスの営巣密度推定のための予測モデル構築(口述)
    百瀬 浩・吉田保志子・山口恭弘
 ❖ 「農業および園芸」にHPを紹介(H18.5.1)
(株)養賢堂が発行する月刊誌「農業および園芸」5月号(第81巻、第5号)に山口が『鳥害対策を支援する「鳥獣害研究チームウェブサイト」の紹介』というタイトルで、このHPを紹介しました。

 ❖ 研究所一般公開で発表(H18.4.19)
4月19日に行われた科学技術週間、中央農業総合研究センター一般公開において、「カラスの生態を被害対策」というタイトルでカラスの生態についての一般的な解説と、調査研究にもとづく被害対策について発表しました。

 ❖ Birder 誌にヒヨドリの記事を執筆(H18.4.1)
文一総合出版が発行する月刊「Birder」の2006年4月号に山口が「ヒヨドリは留鳥?渡り鳥?」(p.44-45)を執筆しました。特集、身近な野鳥 再発見の1項目でヒヨドリの渡りや亜種について解説しました。

 ❖ 新スタッフが異動(H18.4.1)
平成18年4月1日付けで鳥獣害研に仲谷淳が近畿中国四国農業研究センターより異動してきました。仲谷はイノシシの研究者であり、名実ともに鳥獣害研となりました。スタッフは4になりました。

 ❖ 組織再編・名称の変更(H18.4.1)
平成17年度で第1期中期計画の5年間が終了して、次の中期計画に向けた組織改編がありました。平成18年度からこれまでの部ー研究室制が廃止され、研究チーム制に移行しました。旧鳥獣害研究室は近畿中国四国農業研究センターの旧鳥獣害研究室と一緒に「鳥獣害研究チーム」となり、7名のメンバーで新たなスタートを切りました。つくばの鳥獣害研究室は「鳥獣害研究サブチーム」と称します。


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