活動記録:2018(平成30)年度
  • 当該年度のスタッフの活動状況やニュースを新しいものから並べています。
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 ❖ 農研機構研究報告中央農研に廃果に関する論文を執筆(H31.1.31)
 「農研機構研究報告 中央農業研究センター」第6号に、小坂井、秦、佐伯、竹内らが『飼育ハクビシンにおける大型栽培果実カキの摂取効率』(p23-33)を発表しました(元の論文は英語です)。

庭木としても多く植えられている柿について、たった1個の果実であっても外来哺乳類ハクビシンにとってエネルギー獲得効率の高い餌となっていることを明らかにしました。最も効率が良かった個体の場合、1日の必要エネルギー量の22%に該当する1個の果実を約1分で食べきりました。

 ❖ 農研機構研究報告中央農研に廃果に関する論文を執筆(H30.9.10)
 「農研機構研究報告 中央農業研究センター」第4号に、小坂井、秦、佐伯、竹内が『中型食肉目による廃果採食効率の試算:イチゴ果実の場合』(p15-27)を執筆しました。アライグマ、ハクビシン、アナグマ、タヌキがイチゴの廃果を利用していることが明らかになりました。さらにアライグマ、ハクビシンで採食効率を試算したところ、1日の必要エネルギー量をそれぞれ約13分、約95分という短時間で獲得できることが分かりました。

 ❖ 日本鳥学会2018年度大会で発表(H30.9.14-17)
新潟大学で開かれた日本鳥学会2018年度大会において、鳥獣害グループから以下の発表がありました。
  • 外来種アライグマ・ハクビシンにとってのイチゴ廃果の餌としての価値
    ○ 小坂井 千夏, 秦 彩夏, 佐伯 緑, 竹内 正彦
  • ツキノワグマの歯の年輪幅への繁殖履歴の反映の解明
    ○ 栃木 香帆子1, 玉谷 宏夫2, 小坂井 千夏3, 稲垣 亜希乃1, 長沼 知子1, 名生 啓 晃 1, 山﨑 晃司 4, 小池 伸介 1(1 東京農工大学, 2 ピッキオ(株), 3 農研機構, 4 東京農業 大学)
  • 野生ツキノワグマの非侵襲的な体重測定方法の開発と経時的体重変化計測の事例
    ○ 竹腰 直紀1, 名生 啓晃2, 岩﨑 正2, 稲垣 亜希乃2, 長沼 知子2, 小坂井 千夏3, 小池 伸介 2, 山﨑 晃司 1(1 東京農業大学,2 東京農工大学, 3 国立研究開発法人農業・ 食品産業技術総合研究機構 中央農業研究センター)
 ❖ 日本哺乳類学会奨励賞を獲得(H30.9.8)
小坂井が日本哺乳類学会奨励賞をいただきました。

「ツキノワグマの行動とブナ科堅果の豊凶との関係解明
 現場の実情に即した保護管理に向けて」

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