| 活動記録:2019(平成31/令和元)年度 | ||||||||
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| ❖ Applied Entomology and Zoology誌にカラス侵入対策の糸の設置技術に関する論文を執筆(R1.11月) |
| 「Applied Entomology and Zoology(応用動物昆虫学会の英文学術誌)」54巻4号に吉田らが『果樹園におけるカラス侵入対策のための糸の設置技術』を発表しました(元の論文は英文です)。 果樹園のカラス対策「くぐれんテグス君」開発のための試験の結果をまとめた論文です。飼育下の試験で針金やテグスの設置間隔と侵入抑制効果の関係を調べて、1m間隔で平行に張った透明テグスがカラスの侵入阻害に有効であることを明らかにしました。果樹園への簡易な設置方法として、上面に1m間隔で透明テグスを張り、側面には防鳥網を張る設計としました。そして野生カラスに対する効果検証試験を行い、実用に十分であると判断しました。 |
| ❖ 日本鳥学会誌にハス田における防鳥ネットの効果に関する論文を執筆(R1.10月) |
| 「日本鳥学会誌」68巻2号に、山口が共著で『ハス田における防鳥ネットの水鳥類侵入抑制効果』(p.317-325)を執筆しました。 ハス田における防鳥ネットの有無や設置方法の違いは、水鳥類のハス田への飛来数に影響を及ぼしませんでした。これは防鳥ネットを設置していても、水鳥類が侵入できる隙間があるためと考えられ、鳥害を減らすためには、隙間を作らないような防鳥ネットの適切な設置が必要であると考えられました。 |
| ❖ 農作業研究誌に鳥害の総説論文を執筆(R1.6月) |
| 農作業学会誌「農作業研究」54巻2号に山口が「鳥害の現状と最近の対策」の総説論文を執筆しました。 鳥害についての現在の状況を解説し、農研機構で開発した鳥害対策技術について紹介しました。 |
| ❖ 「Crop Protection」にニホンジカによる牧草地被害に関する論文を執筆(R1.5月) |
| 「Crop Protection」119号に、秦らが『Temporal and spatial variation in the risk of grazing damage to sowngrasslands by sika deer (Cervus nippon) in a mountainous area,central Japan』(p.185-190)を執筆しました。 中山間地域の牧草地では、シカに加害されやすい時期や牧草地に特徴があることが明らかになりました。牧草地への侵入は11月に最も多くなるほか、非積雪期には施肥が行われる牧草地、積雪期には傾斜度が大きい牧草地が加害リスクが高くなることが分かりました。 |
| ❖ 新メンバーが増えました(H31.4.1) |
| 2019年4月より、平田、小泉の2名が鳥獣害グループの一員として加わりました。
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