農研機構

公開1

食と農の科学館
農研機構の最新研究がわかる!

食と農の科学館内

お話を伺った人なろりん・スジヲ

稲の品種開発コーナー
農研機構生まれのお米

農研機構で品種開発されたお米を紹介しているよ。冷めてもモチモチとして柔らかい低アミロース米や、温暖化に適応した高温登熟(とうじゅく)耐性品種など。米粉パンに適したお米や、寿司やカレー向けのお米もあるよ。

稲の品種開発コーナー展示の様子
稲の品種開発コーナー展示の様子
IT活用高度生産システム
ほ場水管理システム

農作物を栽培する場所を「ほ場」というよ。田んぼが離れて何ヵ所もあると、全部の田んぼを回って水を入れるのも大変で2日もかかる場合もあるそう。このシステムは制御装置をほ場に設置して、スマートフォンから遠隔で水の管理ができて水、コスト、時間のムダを削減できる優れもの。農家さんからも大好評!

スマート農業
NARO植物工場模型

植物工場では、土よりも根に適した環境となる培地を使って、温度や湿度など生育環境をコントロールしながら、トマトを天井近くまで、どんどん成長させるんだ。その高さは4メートルにもなる。天井に届くと今度は横にずらすんだ。1年間栽培し続けるので、その長さは15メートルになるよ。長い期間収穫できるから1株だけで100個近くのトマトがとれるんだよ。

施設園芸(野菜・花)
世界初の「青いキク」

遺伝子組換えで作られた世界初の「青いキク」のアクリル標本。イギリスの王立園芸協会のカラーチャートと比較して「青」と認められたんだよ。
※カラーチャート:植物の色を明確に特定し表示する際の世界的な基準となっているもの

農業機械VR体験

農作業事故の体験VRだよ。リアルな映像で農作業上の危険を体験してもらうことで、危険を予測し、安全に作業をしてほしいと願って開発されたんだ。
※VR : Virtual Realityは仮想現実の略称。コンピューターによって作られた仮想的な世界を、現実世界のように体感できる技術

他にもたくさんあるよ!

大型ディスプレイ
虫の研究者が細部までこだわったコクゾウムシの模型は必見!
(食品の安全コーナーにいます)
果樹・茶
農業環境研究
特別展示コーナー「土壌」
ブランド農作物コーナー

農業技術発達資料館

農業技術発達資料館の展示の様子
ワラと生活道具

昔の農家の生活では、収穫後のワラも重要な資源。ワラで草鞋(わらじ)(みの)といった道具を作ったり、燃料や肥料として使ったりする。捨てることなくワラを利用していたんだ。

鋤や

各地で畑を耕すのに使われた(すき)(くわ)があるよ。鋤や鍬で10アールを耕すと20時間くらいかかるけど、牛や馬を使うと8時間くらい。トラクターであれば20分で作業が終わるんだよ!

日本の絹糸は品質が良く、昔の重要な輸出品目だったんだよ。養蚕(ようさん)を行う農家がたくさんいて、カイコを「お(かいこ)(さま)」と呼ぶほど大切にした地域もあったんだ。現在では、化学繊維などにおされ、養蚕農家はほとんどいなくなってしまった。農研機構では、養蚕業の力を取り戻せるように、新しい研究を行っているよ。

農具から農業機械へ

日本のコンバインやトラクターは欧米で開発されたものを日本の実情に合うように改良したもの。でも田植え機第一号試作機は、農研機構の前身である農事試験場で開発されたんだ。1960年代に入り、農業の機械化が進展し、1970年代の高度経済成長期になると田植え機の普及が一気に進んだんだ。

国産田植え機第一号試作機と足ふみ式揚水機

NAROchannelにスジヲとなろりんが登場する動画があります。ぜひ、見てね!