世界初の青いキクを育成した研究者が人気ゲームの世界をさんぽ

「ゲームさんぽ/ライブドアニュース」より

世界初の青いキクを誕生させた農研機構の野田尚信上級研究員が、人気ゲームの世界を巡る動画企画「〇〇のプロと行く ゲームさんぽ」に"遺伝子工学の人"として登場。無人島暮らしを楽しむ話題のゲーム「あつまれ どうぶつの森 ©2020 Nintendo」(あつ森)には、花の交配により新しい色の花をつくることのできる仕掛けがあります。この動画では、青いキクの誕生秘話や花の育種のリアルについて紹介しつつ、研究者目線で「あつ森」の花の交配を体験します。

動画で見る
「気候変動対策」

全世界が立ち向かわねばならない気候変動問題。
農研機構が取り組む気候変動の緩和策と適応策についての動画を紹介します。

農地における温室効果ガスの削減技術とその評価

二酸化炭素(CO₂)、一酸化二窒素(N₂O)、メタン(CH₄)などの温室効果ガスは、農地からも発生します。水田では中干しを1週間早く開始することで、CH₄の発生量が削減できることがわかりました。他にもN₂Oの発生削減、土壌への炭素貯留によるCO₂削減のための技術開発を行っています。これら温室効果ガスの削減対策の効果を評価するサイトも公開しています。

地球温暖化に負けない果樹の新品種

果実の着色不良や花芽の生育不良など、地球温暖化の果樹への影響も表面化。農研機構では、高温下でもしっかりと着色するリンゴ「紅みのり」やブドウ「グロースクローネ」を育成しました。また、ナシ「凛夏」やモモ「さくひめ」は開花が温暖化の影響を受けにくく安定生産ができます。新品種の育成には10年以上かかるため、先を見据えた品種開発が重要です。

プレスリリース
世界初!高温回避性のメカニズムを発見
水稲品種「にじのきらめき」の暑さ対策

近年の気候変動で出穂から収穫までの登熟期の高温により、玄米が白く濁る白未熟粒など見た目(外観)の品質低下が問題になっています。「にじのきらめき」は登熟期の高温条件下でも玄米の外観品質が低下しにくい高温登熟性に優れた品種です。本研究では、「にじのきらめき」が高温条件下でも穂の温度が上がりにくい高温回避性のメカニズムを有することを世界で初めて明らかにしました。その一因として「にじのきらめき」は、登熟期に穂が葉の中に隠れているため直射日射量が抑えられ、穂の周りの葉の蒸散による冷却効果も受けやすいという可能性が示されました。

「にじのきらめき」と、高温にあまり強くないコシヒカリの登熟期の様子。
「にじのきらめき」の穂は群落に隠れているのがわかる

プレスリリース
山口県の野生イノシシの豚熱の感染源は約500km離れていた可能性

インフォメーション

今年も開催!
オール農研機構 秋の一般公開2022
9/3のライブ配信をお見逃しなく!

オンラインイベントとしては2度目となる「オール農研機構 秋の一般公開2022」。昨年好評だったライブ配信は9/3(土)に開催されます。全国各地の拠点を中継で結ぶ「列島リレー」に、最年少野菜ソムリエプロで農研機構広報アンバサダーの緒方湊さんの「ナシ」のプレゼン、世界初の青いキクの開発者・野田尚信上級研究員、SNSでも大反響の「開張型イネ」を開発した稲垣言要ユニット長による特別講座など、今年も盛りだくさんの内容でお送りします。ライブ配信の見どころを紹介する特設ページには各種素材のフリーダウンロードも(9/25まで)。ぜひご覧ください。

ライブ配信のメイン会場は「食と農の科学館」
(昨年の配信風景)

農研戯画

1

2

3

4