農作業安全コラム

便利!、でも不便?

R7年11月  松本 将大

 先日、健康診断の結果が返ってきて、結果にほっと胸をなでおろしている著者です。職場では過去、多くの人が健康診断の同じ項目において再検査を受けることになったことがあったそうです。しかし再検査では全員何事もなく、再検査を受けた人の間では、測定する電子機器が壊れていたのでは?と話題になったそうですが、真相は闇の中となりました。

 近年、農業機械でも電子制御化や電子機器の搭載がより一層進んでおり、どのような処理で機体が動いているのか、どこが不調なのかが、従来の機械式に比べてユーザーにわかりづらい、あるいは自身でメンテナンスできない箇所が増えてきていると感じています。また、様々な機能やモニター等のデバイスが追加され、農作業が便利になっていく半面、その機能の多さから取扱説明書の内容も複雑化してきており、機能の使用方法や取扱説明書の内容を把握するのに大変苦戦します。

 これから後1ヵ月程でシーズンオフに入る方もいらっしゃるかと思います。その際には機械のメンテナンスに加え、是非取扱説明書を再読してみてください。(人にも機械にも)安全な作業方法の再確認はもちろんのこと、知らなかった便利機能の発見があるかもしれません。また、機体に不調がある時には、エラーコードが液晶に表示される機械も多くなってきており、取扱説明書に内容が記載されていますので、日々忙しく作業に励まれる皆様におかれましては、不調の原因をいち早く特定、(自身で対応可能なものであれば)改善し、安全でゆとりある農作業を行うためにも、取扱説明書を機内に置いておくことをお勧めいたします。

 

キーワード:点検・整備・清掃
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