確認と安全
H14年10月 中野 丹
結婚式等の記念撮影でプロの写真家は必ず2回撮影します。これは一生に1度しかない記念撮影に失敗すれば、その写真屋さんは、その後仕事をもらえなくなるから経験的に行っているのだそうです。
最近のカメラは性能がよくなり失敗もずいぶん減りましたが、それでも素人では100回に1度程度の失敗があります。プロの失敗する確率を1000分の1として、2回続けて失敗する確率は百万分の1となるので、その写真屋さんが一生仕事を続けてもまず職を失うことはないと言えます。
同じ事を2度行ってより確実にすることは、様々な場面で応用されています。鉄道で車掌さんなどが行う「指さし呼称」は、指で確認し、更に声に出して確認するという行為を行うことで鉄道の安全性向上に役立っています。
乗用型トラクタのブレーキの連結忘れにより、代かき作業後に圃場から出る時や道路走行時に急旋回して転倒する事故が増えていますが、圃場から出る時や道路走行前に是非ブレーキの連結を再確認する習慣をつけ、あなたの作業をより安全なものにしていただきたいと思います。