健康に関する調査
H15年8月 中野 丹
最近、高血圧や肥満など、さまざまな病気の要因のうち、死亡率を高める最大の原因は「喫煙」であることが、厚生労働省研究班の19年間にわたる大規模調査で裏付けられたとの新聞記事があった。
1980年から19年間にわたり、30歳以上の健康な男女約一万人を追跡調査したもので、血圧やコレステロール値、血糖値、肥満度、喫煙習慣、飲酒習慣など、病気につながるさまざまな要因について、それぞれ死亡率にどれたけ関係しているかを調べたとの事である。従来から言われていた、病気の要因のうち「喫煙」の死亡リスクが最も高い事が再確認されたことになる。
農業機械の事故対策として、原因究明と再発防止に向けた各種調査に携わっているが、今後、リスクマネジメントへの取り組みと、特に安全リスクの評価方法の確立が重要であると考えている。
健康の問題について、この調査を基に死亡リスク低減のための様々な対策がなされるのだろうが、「喫煙」は個人の嗜好の部分が大きい。私の周りにも、わかっているのにやめられないという人がかなりいる。こういう状況を打破するためにどういう方法がとられていくのか、今後の展開に大変興味がある。