「ドラえもん2題」
H17年4月 中野 丹
- 人とロボット
愛知万博の会場でロボットの活躍が報じられている。ドラえもんを思わせるような、かわいいものもあり、人間とロボットが共存していく日も近いと感じさせる。しかし、1500万人が訪れる会場では対人の安全問題が最重要課題であり、まだまだ解決すべき課題は多いとのことである。ロボットが人に反逆することをテーマとしたSF映画があるが、ロボットのために人間が苦しむようなことになっては本末転倒である。農業用ロボットの開発も盛んであるが、実用化へむけて、ロボットの安全問題に関して研究を進める必要がある。
- 世代交代
ドラえもんの声優が26年ぶりに交代するというニュースがあった。新キャストの「がんばる」という言葉に緊張と不安が感じられた。我が研究室の石川文武氏が3月をもって退職された。ご承知のように、氏は36年にわたりリーダーとして日本の農作業安全をけん引してこられたが、後を引き継ぐものとしては、大きな不安を感じている。幸い、岡田俊輔氏が入ってこられたので、さらなるパワーアップを期してがんばっていきたいと考えている。