手軽に使えるカセットガス農機
H25年8月 高橋 弘行
最近、刈払機や歩行型トラクタでは、ガソリンではなく、カセットガスを燃料としてエンジンを動かすものが市販されており、耕うん機の場合、カタログによれば、1本のカセットボンベで30分から1時間程度の作業ができるようです。ガソリンのように携行缶持ち運びの煩わしさや給油の際に手を汚したりこぼしたりすることがないという取扱い上の長所があるのに加えて、燃料詰まり等維持管理上のトラブルも少ないこともあり、普及が期待されるところです。しかし、このように手軽な機械にも取扱いに注意することは、従来からの機械と同じことです。カセットガスを使うことで、特に気をつけたいことのひとつが、作業あるいは保管する際の周囲の気温です。カセットボンベを炎天下に放置したり、気温が高くなる可能性のある場所での保管等、事故につながる恐れのある取扱いは避けなければなりません。使用するカセットの選定や使用環境等、メーカの取扱いに関する指示を守ってください。軽くて、作業やメンテナンスが容易な機械が普及しても、安全な使用に心がける気持ちは緩めたくないものです。