アップデートしています
R3年8月 紺屋 朋子
本年4月より、農研機構改組に伴い、当ウェブサイトを運営している部署の名称が「農業機械研究部門」に変わりました。当サイト内の表記等も一段落できたところかと、担当者として安堵しているところです。
お気づき頂けていれば嬉しいですが、組織名称や語句の修正等だけでなく、いくつかのコンテンツも少しずつアップデートしています。昨年度に公開を開始した事故事例検索、対話型農作業安全研修ツールにそれぞれ新たな事例を追加しました。農作業安全ポスターに使用しているデータを可能な範囲で新しいデータに更新し、サイト集では新たなリンク先の追加や既存のリンク先の更新の反映等を行いました。用語の説明にも、新たに「危険事象に関する用語」、「安全対策・安全設計の考え方に関する用語」の分類を設け、用語を追加しました。「危険事象に関する用語」では、農作業における危険事象として頻繁に取り上げられる用語を紹介しています。「安全対策・安全設計の考え方に関する用語」では、他産業を含めた災害防止・安全実現活動の中で重要な対策・考え方に関するものを紹介しています。農作業に特化した語句ではありませんので、農作業安全の場面では、具体的にはどのような対策として実行するか、という視点も含めて、簡単ですがご紹介しています。長い文章ではないので、チラリと覗いて頂ければ幸いです。
私自身、この作業を行いながら、安全対策や手法もアップデートしていることを再確認し、技術もアップデートしていかなければならないことを改めて感じました。
覗いて頂くと、私達の新たな研究グループ名である「予防安全」「協調安全」の用語が紹介されていないことに気づかれるかもしれません。予防安全・協調安全は他産業においても比較的新しい安全へのアプローチです。これらの新しい安全手法についても、農作業安全の現場ではどのように活用していくか、を考えていく必要があります。新たな農作業安全の姿を見据えつつ、実効的な技術をご提案できるよう、研究をアップデートしていきます。
現場の安全のアップデートは皆さまの行動に委ねることになりますが、その際にはぜひ当サイトをご活用ください。実際に農作業に携わる方々にはもちろん、安全指導等を通じて現場への橋渡しを担われる方々にとっても、農作業安全をわかりやすくお伝えしていけるサイトでありたいと考えています。今後のアップデートのためにも、ご意見・ご提案・ご要望等、お気軽にこちらまでお寄せください。お待ちしております。