大事故につながるおそれのあるトラクタの挙動

ポイントトラクタに起こりうる、大きな事故に繋がる危険な挙動を知っておこう

 乗用トラクタは自動車と異なる構造を持つことにより、大きな事故に繋がる危険な挙動が発生することが分かっています。
 ここでは、わずかな段差で車体がジャンプしてしまう現象や、機体の重量バランス等の違いによって発生する横転挙動を実験施設で再現した動画を紹介していきます。また、みなさんの身近にある環境において、トラクタがどんな挙動をするのかシミュレートしていきます。

 これらの動画をご覧になってみて、皆様の普段の運転において思い当たる節はあるでしょうか。身の回りに潜む危険源や、改善した方がよいことなど、周囲の方とぜひ話し合ってみてください。


共振ジャンプ現象

実機で見る共振ジャンプ

トラクタの共振ジャンプ現象へのリンク
トラクタの共振ジャンプ現象
いつもは問題なく走行している道路であっても、ちょっとした条件の違いで大きくジャンプしてしまうということが起こりうるのです。実際の事例として、路面の段差によりハンドルが効かなくなり、側溝に落下してしまった事故は発生しています。(事故事例No135)

シミュレーションで見る共振ジャンプ

共振ジャンプ現象の物理モデルによるシミュレーションへのリンク
1.共振ジャンプ現象の物理モデルによるシミュレーション
実機を使った共振ジャンプ挙動の動画と同じ条件(出力10.5馬力、走行速度13km/h、ステップ高さ5cm)でシミュレーションしています。実機とシミュレーションでの違いを感じますか?

共振ジャンプ現象のシミュレーション(カーブ編)へのリンク
2.共振ジャンプ現象のシミュレーション(カーブ編)
農道を曲がる直前に路面に段差があったらどのようなことが起こるのでしょうか。実際にこんなことが起こると思いますか?
脱輪時の横転挙動

実機で見る脱輪横転

トラクタの脱輪による横転挙動の特徴へのリンク
トラクタの脱輪による横転挙動の特徴
トラクターの横転事故の原因として、脱輪による横転があります。脱輪による横転の特徴は、機体の重心バランスにより挙動が変化することです。作業機を装着していない場合、前輪脱輪後にすぐ横転していますが、作業機を装着している場合、左前輪が脱輪してもすぐに横転せず残り3輪で走行を続け、後輪も脱輪した時に横転が発生しています。

シミュレーションで見る脱輪横転

近日公開
近日公開
安全研修に動画をご活用ください

ここで公開している動画については、安全研修等の教材としてご利用いただけます。「著作権・免責事項など」をご確認いただき、ぜひご活用ください。オフライン環境での研修用に動画ファイルはダウンロードしてお使いいただけます(zip形式で圧縮しております)。
なお、無断での動画の加工は禁止します。

実機で見る共振ジャンプ

トラクタの共振ジャンプ現象 (zip,143MB)

シミュレーションで見る共振ジャンプ

1.共振ジャンプ現象の物理モデルによるシミュレーション (zip,171MB)

2.共振ジャンプ現象のシミュレーション(カーブ編) (zip,105MB)

実機で見る横転挙動

トラクタの脱輪による横転挙動の特徴 (zip,183MB)