科学館ガイドブログ

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りんご「ふじ」のおはなし

2015.11.26更新

リンゴのおいしい季節になりました。
スーパーにもいろいろな種類のリンゴが並んでいます。
リンゴといえば蜜入りがおいしい!と人気です。

今回は、蜜が入りやすいリンゴの「ふじ」をご紹介いたします。「ふじ」は農研機構・果樹研究所の前身である農林省園芸試験場で育成された品種です。1939年、「国光」に「デリシャス」を交配し、1962年にリンゴ農林1号として登録されました。

「ふじ」が生まれるまで、蜜入りリンゴは果肉が柔らかくなりすぎていたり、変色していたりで、おいしいものではありませんでした。
蜜入りでも食感が良く、変色しにくい世界初のリンゴ品種が、「ふじ」だったのです。
「ふじ」は、味が良いことはもちろん、日持ちが良いことも大きな利点で、今や日本のみならず世界で一番生産されているリンゴなのです。

農研機構では他にもさまざまな新しいリンゴ品種を育成しています。
「ローズパール」や、「ルビースイート」は、果肉がピンクや赤のりんごです。そのままたべてもおいしいですが、その色を活かして、ジャムやお菓子に使ってみてはいかがでしょうか。
見つけたら、是非食べてみて下さい。