生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

イノベーション創出基礎的研究推進事業(終了)

2012年度 採択された研究課題

トラフグにおける低コスト優良品種作出システムの構築

研究代表者氏名及び所属

吉浦 康寿

(独立行政法人水産総合研究センター増養殖研究所)

研究実施期間

平成24年度~26年度(3年間)

研究の趣旨・概要

近年、植物では、遺伝子組換えに換わる品種改良法として、TILLING(Targeting Induced Local Lesions IN Genomes)法という突然変異を利用した技術が開発された。研究代表者らは、このTILLING法を世界に先駆けて養殖魚の優良品種作出に応用する技術開発を開始し、これまでに養殖魚における実用的な突然変異導入技術の確立及び養殖魚の高産肉性、高成長、耐病性等を発現する有用遺伝子変異の特定に成功し、本法の実用化に必要な技術を完成した。そこで本研究では、養殖魚におけるTILLING法の実用化に向けて、重要な養殖魚であるトラフグに本法を導入し、生産現場での実用的な低コスト優良品種作出システムを構築すると伴に、身が2倍の優良品種として高産肉性が期待されるミオスタチン有用変異トラフグを選抜し、本作出システムの有効性を実証する。