研究代表者氏名及び所属
木戸 博
(国立大学法人徳島大学疾患酵素学研究センター)
研究実施期間
平成24年度~26年度(3年間)
研究の趣旨・概要
申請者等が開発してきた高感度アレルゲンDLC(ダイヤモンドライクカーボン)チップは、蛋白チップの中で最も高密度に蛋白質を共有結合することから、高感度、迅速反応、微量検体、幅広い測定域等を実現している。アレルギー患者の免疫グロブリン(IgE, IgG, IgA抗体)の定量では、本法が極めて有用であることが証明され、平成24年度内に体外医薬品の認可申請が予定されている。DLCチップに結合可能な蛋白質は低分子から高分子と幅広く、抗体を高密度にDLCチップに固定化して食品中の抗原を高感度検出できることが予想され、事前調査で確かめている。本プロジェクトでは種々の抗原認識抗体をDLCチップに搭載する最適条件を検索し、多項目、高感度(検出感度、0.1 microg/mL, 0.1 microg/g以下)、迅速測定(20品目を1日以内)する食物抗原定量用蛋白チップを開発して実用化する。