生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

イノベーション創出基礎的研究推進事業(終了)

2012年度 採択された研究課題

魚類廃棄物の再資源化による震災域水産資源生産力向上技術に関する研究

研究代表者氏名及び所属

末永 慶寛

(国立大学法人香川大学工学部)

研究実施期間

 平成24年度~26年度(3年間)

 研究の趣旨・概要

東日本大震災により,東北から関東に至る沿岸海域の環境悪化とそれに伴う水産資源生産力の急激な低下が深刻化する中で,豊富な水産資源生産力を誇ってきた沿岸海域,特にワカメ,コンブ,アワビ等,磯根の水産資源は壊滅的な崩壊を受けた.
本研究グループは,全国的に大量発生する魚類廃棄物の身と骨の部分を分離し,それぞれから環境改善機能を有する物質を生成することに成功している.
本研究は,震災域における新たな雇用の創出,産業振興を実現し,震災域の復興とリサイクル技術に基づく高度循環型社会の形成に資する以下の技術を開発することを目的とする.
1 魚類廃棄物の身と骨の部分を分離し,それらの有効利用を促進する技術.
2 震災海域への栄養の供給・有害金属物質の除去を含む環境改善.

3 藻場造成構造物の設置による海底の嵩上げに伴う健全な磯根資源の生産力を向上する技術.