生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

イノベーション創出基礎的研究推進事業(終了)

2012年度 採択された研究課題

FOEASを活用した津波被害地域農業生産システムの高度化

研究代表者氏名及び所属

薄  真昭

(福島県農業総合センター企画経営部)

研究実施期間

 平成24年度~26年度(3年間)

 研究の趣旨・概要

福島県浜通り農業の早期復旧を図るためには、東北地方太平洋沖地震に伴う津波により被災した農地の除塩対策をはじめ、海底泥や砂の処理対策とその後の農地における営農対策、さらには、本災害による休耕水田の雑草対策技術などの確立が不可欠な課題である。また、被災地域の農業再編については、新たな農業の担い手による大規模水田農業経営に期待がかかっている。当地域での生産性の高い水田輪作体系の確立に向けては、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所が中心となって開発したFOEAS(地下水位制御システム)の導入が有効な手段であるが、本県ではこれまでに導入実績が無いことから、本研究により普及に向けての地下水位管理などの技術マニュアルの作成や経営評価など実証を行うとともに、FOEASの導入による地場産農産物(小麦等)の生産拡大とそれらを活用した加工品開発、販売戦略の構築により被災地域の農業振興を図る。