生物系特定産業技術研究支援センター

平成28年度終了時評価結果

革新的技術開発・緊急展開事業(うち地域戦略プロジェクト)第3回公募課題に係る平成28年度終了時評価概要

革新的技術開発・緊急展開事業(うち地域戦略プロジェクト)のうち第3回公募課題について平成28年度に実施した試験研究の成果についての評価を、基礎的委託研究事業実施規程(15規程第73号)及び「革新的技術開発・緊急展開事業(うち地域戦略プロジェクト)」評価実施要領(28生セ第0906002号)に基づき、下記のとおり実施しましたので、その概要を公表します。

平成28年度終了時評価結果概要

生研支援センターは、評議委員会による評価を受け、下記のとおり評価を決定しました。

課題
番号
分野 研究
類型
試験研究計画名 総合評価結果
1 水田作 個別 複合機能性を有する高付加価値包装米飯等の開発 試験研究計画の目標を達成し、個別要素技術が開発された又は一定の知見が得られた。(標準)
2 畑作・地域作物 個別 線虫高速検出法の確立 試験研究計画の目標達成が不十分であり、個別要素技術の確立に至っていない又は不十分な知見しか得られていない。
3 畑作・地域作物 個別 広域適用高精度位置情報活用ICT基盤要素技術の開発 試験研究計画の目標以上を達成しており、優れた個別要素技術が開発された又は有益な知見が得られた。
4 野菜・花き 個別 固形培地の水分保有量リアルタイム計測技術の基礎開発 試験研究計画の目標を達成し、個別要素技術が開発された又は一定の知見が得られた。(標準)
5 果樹 個別 マルチスペクトル外観センサと、カンキツ選果ロボットから得られたビッグデータ解析に基づく高度営農支援システムの開発 試験研究計画の目標を達成し、個別要素技術が開発された又は一定の知見が得られた。(標準)
6 果樹 個別 輸出青果物の動向を常時情報化して共有するIoT管理システムの開発 試験研究計画の目標を達成し、個別要素技術が開発された又は一定の知見が得られた。(標準)
7 果樹 個別 軟弱果実のハンドリングを可能とするリアルハプティクス技術を用いたAIロボットハンドの開発 試験研究計画の目標を達成し、個別要素技術が開発された又は一定の知見が得られた。(標準)
8 畜産 個別 ICTを活用した家畜感染症のオンサイト診断による省力化と迅速化 試験研究計画の目標以上を達成しており、優れた個別要素技術が開発された又は有益な知見が得られた。

主な講評について

  • 研究開発の成果については、研究期間が短期間であったため研究途中のものもあり、更に研究を推進すべきとの意見がありました。
  • 開発した技術等の農林水産現場への普及については、生産現場への一定の普及が見込まれる、期待されるという意見や、現場への普及には、さらなる研究開発が必要であるとの意見がありました。