農用高所作業機
その1.傾斜警告装置
果樹園などでよく用いられる農用高所作業機にはブーム式(図1)やデッキ式(図2)があります。ブームやデッキを上昇させた状態(高所作業時)には重心位置が高くなるため、転倒の危険性が高まります。そのため、一般的には取扱説明書にて一定角度以上の傾斜では高所作業をしないよう記載されています。
そこで、一定の傾斜角度となった際にランプもしくは警報等により、作業者に注意喚起をする装置が搭載されているものが市販化されています。実際に作業される際は、過積載にならないようにしましょう。また、凹凸のある場所や傾斜地での高所作業は大変危険ですのでやめましょう。

図1 ブーム式

図2 デッキ式
その2.走行速度制限装置
農用高所作業機には高所作業時に自走できるものがありますが、その際に高速走行すると転倒の可能性が高まり、大変危険です。
そこで、高所作業時に走行速度が制限される構造のものが市販化されています。また、取扱説明書にも作業台を上げた状態での走行については注意喚起があります。さらに、デッキを上げた状態では走行できない機能を有するものも市販化されています。実際に作業する際は、安全装置の有無に関わらず、できる限り高所作業時の走行は控えるようにしましょう。