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農業農村整備のための実用新技術成果選集(2022年)

NEWとは、令和3年度新規の成果情報であり、次の2つに分類している。

【普及】とは、「普及成果情報」を意味し、行政・普及機関、公立試験研究機関、生産者、民間企業にとって直接的に利用可能で、普及が大いに期待できる成果をいう。

【研究】とは、行政・普及機関、公立試験研究機関、生産者、民間企業にとって直接的に利用可能なものでないが、その内容が非常に有用な基礎・基盤情報になりうるもの、又は普及するためには改良が必要であるが将来的に有用な成果をいう。

●各成果情報名の末尾に付したカッコ書きは、担当研究グループ名の略称を示す。
なお、文字色については、各研究グループが所属する研究領域毎に色分けしている。
農地基盤情報研究領域:空間情報グループ、農地整備グループ、地域防災グループ
施設工学研究領域:施設整備グループ、施設保全グループ
水利工学研究領域:流域管理グループ、水利制御グループ
資源利用研究領域:地域資源利用・管理グループ

●説明動画(※)について、R4年度新規の成果()については、動画視聴可能としている。なお、過年度(R2,R3)の動画も下記リスト(○)について視聴可能であるが、内容的に現時点の研究成果を必ずしも反映していない。
また、「研究成果情報名」と説明動画のタイトルが一致していない場合がある。

I.「生産基盤の強化による農業の成長産業化」 に資する実用新技術


1.担い手への農地の集積・集約化、スマート農業の推進による生産コスト削減を通じた農業競争力の強化のための技術
番号 研究成果情報名 担当研究グループ名 備考 説明動画(※)
1) Googleマイマップを用いた水利施設GIS構築手法マニュアル (空間情報)
2) 小型UAV空撮・三次元形状復元技術を用いた農地の現況地形の把握手法 (空間情報)
3) 携帯情報端末による遠隔・自動制御が可能な圃場水管理システム (農地整備)
4) 圃場水管理システムを用いた普通期における必要水量の算出法 (農地整備)
5) 広域水田灌漑地区の用水配分・管理モデルを実装した流域水循環モデル (流域管理)
6) 気候変動が農業水利用や水資源に与える影響の全国評価マップ (流域管理)
7) 流域水循環の解析モデルによる農業用水の河川への還元量の可視化手法 (流域管理)
8) 傾斜地の点滴かんがいのためのソーラポンプ (水利制御)
2.高収益作物への転換、産地形成を通じた産地収益力の強化のための技術
1) Google Earthを用いた荒廃農地の可視化手法 (空間情報)
2) モバイルGISアプリを用いて荒廃農地を効率的に把握 (空間情報)
3) Sentinel-2衛星データを用いた水田の取水開始時期の把握手法マニュアル (空間情報)
4) 生産者が使える簡単・迅速でリーズナブルな排水改良技術のラインナップ (農地整備)
5) 石礫圃場でも利用できる低コストな暗渠整備技術 (農地整備) NEW【研究】
6) 園芸用施設への微小害虫の侵入を抑制する新防虫ネット (地域資源利用・管理)
7) 屋根開放型温室の高温抑制効果と室内環境の特徴 (地域資源利用・管理)
8) フェンロー型温室における室内気温分布の推定 (地域資源利用・管理)
9) 非多雪地域における温室の雪害対策 (地域資源利用・管理)
10) パイプハウスの軒高の増加が耐風性能に及ぼす影響 (地域資源利用・管理)
11) 「平成30年台風21号」によるパイプハウスの被害の特徴と対策 (地域資源利用・管理)
地下水位制御システムFOEAS (農地整備) 参考掲載
地下水位制御システムFOEASの導入条件 (農地整備) 参考掲載

II.「多様な人が住み続けられる農村の振興」に資する実用新技術


1.所得と雇用機会の確保、農村に人が住み続けるための条件整備、農村を支える新たな動きや活力の創出のための技術
1) バイオ炭の理化学的特徴を考慮した畑地基盤の改良技術 (農地整備)
2) 水蒸気移動を考慮した地中熱ヒートポンプの採熱効率の数値シミュレーション手法 (農地整備)
3) 炭化温度による鶏ふんに含まれる肥料成分の濃度増減の特徴 (農地整備) NEW【研究】
4) 鶏ふん炭の熔リン代替利用による土壌改良効果 (農地整備) NEW【研究】
5) 住民参加型「田んぼの草花調査」手法の開発 (施設保全)
6) 水路の魚の棲みやすさを評価するプログラム (施設保全)
7) モバイルGISを用いた農地一筆調査支援システム (地域資源利用・管理)
8) 小規模土地改良区でも導入できる水利施設管理台帳システム (地域資源利用・管理)
9) 多面的機能支払交付金活動を評価分析するためのデータ収集アプリ (地域資源利用・管理)
10) 農業農村整備・小水力発電事業の経済・環境評価のためのWEBアプリケーション (地域資源利用・管理)
11) 多面的機能支払交付金の地域波及効果を評価できるWEBアプリケーション (地域資源利用・管理)
12) オイル生産藻類残渣のペレット化技術 (地域資源利用・管理)
13) 緩勾配の開水路における高効率の小水力発電のための開放クロスフロー水車 (地域資源利用・管理)
14) 農業用ダムにおける非灌漑期の安定した小水力発電のための調整型水管理手法 (地域資源利用・管理)
15) シート状熱交換器を流水中に設置すると高い熱交換特性が得られる (地域資源利用・管理)
16) 資源の地産地消に資するメタン発酵システムの実証 (地域資源利用・管理)
17) 畑地におけるメタン発酵消化液の肥料効果と環境影響 (地域資源利用・管理)
18) 低温メタン発酵消化液を施用した水田土壌における窒素無機化特性 (地域資源利用・管理)
19) 農業集落排水汚泥と生ごみの混合メタン発酵にはコバルトの添加が必要である (地域資源利用・管理)
20) 農村地域における生ごみのメタン発酵基質としての特性 (地域資源利用・管理) NEW【研究】

III.「農業・農村の強靱化」に資する実用新技術


1.頻発化・激甚化する災害に対応した排水施設整備・ため池対策や流域治水の取組等による農業・農村の強靱化のための技術
1) 土層改良と部分不耕起帯の併用による土壌流亡対策 (農地整備)
2) 詳細地形等を考慮したため池決壊時の簡易氾濫解析手法 (地域防災)
3) 重ね(親子)池における連鎖的な決壊判定手法 (地域防災)
4) 浸水深調査に基づく平野部ため池決壊時の氾濫解析手法の改善 (地域防災) NEW【研究】
5) ため池の耐震診断ソフト「SIP-NewD」 (施設整備)
6) 機械学習を用いた地震時のため池危険度予測補正手法 (施設整備)
7) 取水堰直下流の河床低下を防ぐマット工法 (施設保全)
8) 下流河床低下時の取水堰直下洗掘深さの推計式 (施設保全)
9) 取水堰直下流の洗掘、河床低下を防ぐロールマット/ネット工法 (施設保全) NEW【普及】
10) 省力的な採水法による六フッ化硫黄を指標とした地下水の年代測定 (流域管理)
11) 将来の豪雨強大化に対応した水利施設計画・管理のための水稲被害リスク評価法 (流域管理)
12) 豪雨対策となる水田の洪水防止機能の利活用に向けた湛水管理の条件 (流域管理)
13) 農地の湛水被害予測と対策に活用する豪雨災害リスク評価システム (流域管理)
14) 排水機場や排水路の水位をリアルタイムで予測するプログラム (水利制御)
15) 物理モデルによる仮想データを深層学習に用いる、排水機場調整池の高精度水位予測手法 (水利制御) NEW【研究】
2.ICT などの新技術を活用した農業水利施設の戦略的保全管理と柔軟な水管理の推進のための技術
1) ため池管理者が現地からため池の点検報告を行うための「ため池管理アプリ」 (施設整備)
2) ひずみ測定によるFRPM管の機能診断手法 (施設保全)
3) 無機系表面被覆工の簡易な中性化深さ測定手法 「コアビット法」 (施設保全)
4) 潤滑剤の劣化度を簡易に評価する携帯型測定装置 (施設保全)
5) ポンプ設備の突発的な故障停止を防ぐためリアルタイムに遠隔監視するシステム (施設保全)
6) 軽量部材を用いた集水井の内巻補強工法 (施設保全)
7) 通水中の農業用水路トンネルを点検できる無人調査ロボット (施設保全)
8) 管水路の漏水位置検出技術 (施設保全)
9) 改良版高精度摩耗モニタリングシステム (施設保全)
10) 小型サンドブラストを用いたモルタル系材料の促進摩耗試験 (施設保全)
11) 摩耗作用が激しい水利施設に適用可能な新たな促進摩耗試験「回転式水中摩耗試験」 (施設保全) NEW【普及】
12) 軽量の炭素繊維を用いた水路トンネルの覆工コンクリートの補強工法 (施設保全) NEW【普及】
13) 安全、簡単、確実なコンクリート補修材料の現場付着試験方法 (施設保全) NEW【普及】
14) 農業用パイプのスラスト力に対する固結工法を用いた耐震対策技術 (施設保全) NEW【普及】
15) 淡水レンズ地下水厚の経時変化を把握する深度別電気伝導度測定法 (流域管理)
16) 沿岸域の地下水位時系列観測データの分析による帯水層の透水係数推定手法 (流域管理)
17) オリフィスとセキが複合したチェックゲート (水利制御)
18) ICTを活用した圃場-水利施設連携型の配水管理制御システム (水利制御)
19) 省力化を目的とした土地改良区の水利施設管理労力の実態調査 (水利制御)
20) 調整池の上流側においても弾力的な水利用を可能とする運用手法 (水利制御) NEW【研究】