技術コーディネーター
横田 篤(北海道大学大学院農学研究科)
山内宏昭(北海道農業研究センター)
コンソーシアム参加機関
北海道大学、独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構北海道農業研究センター、株式会社北海道グリーンバイオ研究所、江別製粉株式会社、東洋水産株式会社
研究内容
これまでうどんに利用されていた北海道産秋播小麦の用途を広げるため、超強力・強力小麦品種の開発、その特性を活かした各種食品の専用粉の調製技術の開発等を基礎にして、100%国産小麦のパン、利便性の高い即席めん等の新食品を開発する。
中間評価結果概要:
研究の進捗状況は概ね良好であり、超強力小麦粉の物性に関係する2種の低分子量
「42KDa」グルテニンタンパク質の同定、ブレンド小麦粉を用いた中華めん及びパンの試作、アルカリ耐性の発酵菌株の発見及び特性の解明等の研究成果は高く評価できる。また、有望系統を育成し、コマーシャルレベルのブレンド小麦粉の試作、超強力小麦ブレンド粉の特性解明に関する成果も得られている。
今後は、品種の育成・普及の迅速化、超強力小麦粉及びそのブレンドに関し、基本的な考え方の整理が必要であるが、現在の計画に従って研究開発を推進するならば、研究終了時までにコンソーシアム全体として目的の達成が期待できる。