「生物系特定産業技術研究支援センター(生研支援センター)」は、農林水産・食品分野を専門とする我が国唯一の研究資金配分機関(ファンディング・エージェンシー)です。
1986年に、「生物系特定産業技術研究推進機構(旧・生研機構)」として創設されて以来、「BRAIN」の通称(英語名Bio-oriented Technology Research Advancement Institutionの略)でも知られています。
同時に、この分野では、昨今の国際情勢を踏まえた食料安全保障の確保をはじめ、産業競争力の強化や現場での担い手不足対策、世界的な気候変動への対応や環境保全との両立など、様々な課題に直面しています。
これらの地球規模から生産現場に至る幅広い課題の解決のため、新たな技術を活用したイノベーションの役割が、ますます大きくなっています。
こうした中で、生研支援センターでは、民間企業、大学、国立研究開発法人などの研究機関から、優れた研究提案を公募・採択した上で、研究資金の提供をはじめ各種の支援を行うことによって、新たな技術の研究開発とその社会実装を推進しています。
具体的には、現在、農林水産省の政策に基づき、「オープンイノベーション研究・実用化推進事業」、「戦略的スマート農業技術の開発・改良」等の各事業を実施するとともに、内閣府が主導する政府全体の取組の一翼を担い、「ムーンショット型農林水産研究開発事業」、「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」及び「スタートアップ総合支援プログラム(SBIR支援)」に取り組んでいます。
今後とも、政府、研究機関、事業者をはじめ、幅広い関係者の方々と連携しながら、農林水産・食品分野のイノベーション創出に貢献してまいる所存です。
引き続き、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
令和6年4月
生物系特定産業技術研究支援センター(生研支援センター) 所長 佐藤 正