生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

異分野融合研究支援事業

2003年度 中間評価結果

高度リン酸化澱粉及びアントシアニン色素を含有する馬鈴薯を用いた機能性食品の開発

技術コーディネーター

野田 高弘((独)農業・生物系特定産業技術研究機構北海道農業研究センター)

コンソーシアム参加機関

(独)農業・生物系特定産業技術研究機構北海道農業研究センター、藤女子大学、帯広畜産大学、ハウス食品株式会社、東京農業大学、十勝ビール株式会社

研究内容

高度リン酸化澱粉とアントシアニン色素を含有する馬鈴薯を利用して、それらの両成分の機能性に注目し、食品素材としての有用性を調べるとともに、これらの特性を最大限に引き出す加工技術を開発し、機能性に富んだレトルト食品、スナック、ビール、発泡酒等の食品・飲料を開発する。

中間評価結果概要

ほぼ計画通り順調に研究が進められ、それなりの成果を挙げているが、生体調節機能の解析という点では更に踏み込んだ研究が期待される。
前半3年間は研究目標と絞り込むために多少幅広くアプローチされたかと思うが、後半2年間は研究目標を十分考慮して研究、製造を進めてもらいたい。
また、この段階としては実験条件の設定、結果の解釈及び表記、作用機構の推定等に部分的な問題がある。機能性物質の発酵過程における変化の解明が必要であるとともに、消化管内での安定性などの解明が待たれる。
今後アントシアニン含有馬鈴薯製品については、積極的に発表し、認知度を高める必要がある。
なお、コンソーシアム内部の情報連絡が一部十分でないと見受けられるので、全体会議のみならず、インターネットなどを利用した緊密な情報交換を常に行い、全体としての方向性を確認しながら研究開発を進めて欲しい。