技術コーディネーター
吉川 敏一
(京都府立医科大学)
具体的な研究内容
生物体液中のタンパク質発現を網羅的に解析する手法(プロテインチップと質量分析計を組み合わせた測定法)を用いて、生活習慣病等の疾患に対する予防効能が実証された機能性食品を摂食した対象疾患患者等の体液中で変動するタンパク質(予防マーカー)を探索・同定する。次いで、これらの疾患予防マーカー群を迅速・簡便に探索可能な測定キット(抗体チップ等)を開発し、機能性食品が有する疾患予防効能の測定評価法を確立する。
【コンソーシアムの構成】
- 動物疾患モデル及びヒトにおける機能性食品の予防効能の立証並びに疾患予防マーカーの検証
<京都府立医科大学> - 疾患予防マーカーに対する抗体を搭載した疾患予防評価のできる抗体チップの開発及び評価検証
<名古屋大学農学部> - 疾病関連及び機能性食品摂取に伴って変化する疾患予防マーカーの探索・同定
<株式会社バイオマーカーサイエンス> - 疾患予防マーカーに対する抗体を搭載した抗体チップの作製
<住商バイオサイエンス株式会社>
期待される成果、効果
生活習慣病の疾患予防マーカーが確定されるとともに、食品機能の科学的判定基準及び評価法が確立され、本法を利用した新規機能性食品や新規バイオチップ(抗体チップ等)の開発が期待される。