技術コーディネーター
マーシー・ニコル・ワイルダー
(独立行政法人国際農林水産業研究センター)
研究実施期間
平成16年度~20年度(5年間)
研究の概要
淡水・高密度養殖に適応するエビのバナメイ種(Penaeus vannamei)は世界のエビ流通市場で注目されている。そこで、本種をわが国に導入し、バナメイの生理的なデータに基づくストレス低減方法、低環境負荷・低コストの人工飼料、育成環境(温度、酸素濃度、密度、pHなど)、省エネルギーなどに関する多角的な研究を実施して、安全で価格競争力のある国産エビの生産技術システムを開発する。
【コンソーシアムの構成】
- 生理学的研究によるバナメイ淡水化養殖技術の確立
<独立行政法人国際農林水産業研究センター マーシー・ニコル・ワイルダー> - 高密度循環式エビ生産プラントの開発
<株式会社アイ・エム・ティー 野原節雄> - エビ(バナメイ)のストレス評価・低減技術の開発
<独立行政法人水産総合研究センター養殖研究所 奥村卓二> - バナメイ用配合飼料の開発
<株式会社ヒガシマル 黒木克宣>
期待される成果、効果
本研究により、バナメイの養殖に必要な育成要素を統合した閉鎖式淡水養殖によるエビ生産システムが実現され、「立地条件を問わない」・[半永久的な持続的生産が可能]・「地産地消をベースとした地域産業の活性化」に基く新産業の創出に繋がる。また、「安全」かつ「低価格」なエビを提供することにより、日本における水産自給率の向上に寄与する。