生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

異分野融合研究支援事業

2005年度 採択された研究課題

温室ガス抑止のための窒素バイオマス再生・浄化システムの構築

技術コーディネーター

祥雲 弘文
祥雲 弘文(国立大学法人東京大学)

研究実施期間

平成17年度~平成21年度(5年間)

研究の概要

家畜糞尿や水処理汚泥など、窒素バイオマスのリサイクルや浄化のために、超好熱高速発酵堆肥化技術とN2O抑止型脱窒素システムを開発する。本技術とシステムにより家畜糞尿や水処理汚泥などはバイオハザードフリーの高品質コンポストに速やかに再生されるとともに、温室ガスN2Oを発生することもない。本研究は窒素バイオマス再生を重視し、温室ガス削減に貢献する21世紀のバイオ技術創成を目指す。

【コンソーシアムの構成】

  • N2O抑止型廃水脱窒素システムの開発と超好熱発酵における微生物の役割の解明
    <国立大学法人東京大学 祥雲 弘文>
  • 家畜糞尿等の超好熱高速発酵によるバイオハザードフリーコンポストの生産技術の開発
    <有限会社日本ライフセンター 上田 裕一>
  • 廃水脱窒素システム/家畜糞尿処理システムの設計、実証プラントの設計・管理
    <株式会社荏原製作所 渡辺 昭>
  • 好気脱窒素システムおよび超好熱発酵における微生物群集の動態解析
    <東北学院大学 遠藤 銀朗>

期待される成果、効果

家畜糞尿を速やかに安全な堆肥に変換する技術は畜産農家の負担を軽減させる。N2O抑止型間歇曝気脱窒素法は一般下水処理にも適用可能な、波及効果のきわめて大きな技術である。これら技術は温室ガス削減に大きく貢献する。

温室ガス抑止のための窒素バイオマス再生・浄化システムの構築