生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

異分野融合研究支援事業

2006年度 採択された研究課題

超小型豚の品種特性の改善とその利用法の開発

研究代表者

桑原 康
桑原 康(農事組合法人富士農場サービス)

研究実施期間

平成18年度~19年度(2年間)

研究の目的・概要

国際的な新薬開発のためのガイドラインでは、イヌ、サルを使用した毒性試験が記載されているが、動物愛護の問題からその使用を制限した方がよいとの考えもあり、それに替わる実験動物として超小型豚の利用が期待されている。また、ペット用動物の多様化から、超小型豚をペットとして活用する動きもある。

今まで当農事法人では、小型豚(成豚体重約50kg)を生産、販売してきたが、超小型豚(成豚体重10kg以下を目標)に関しても研究を行ってきた。

本研究では、穏健な性質をもつ実験用超小型豚やペット用超小型豚の育種、飼育法、組織学および実験動物利用法など、超小型豚の研究開発を進める。さらに、超小型豚の飼料・飼料給与法についても開発する。

【研究チームの構成】

  • 育種による遺伝的資質・血統の固定、飼料・飼料給与法の開発
    <農事組合法人富士農場サービス 桑原 康>
  • 骨形成と性成熟に関する形態学的・生理学的解明、実験動物としての確立と利用法の検討
    <日本大学生物資源科学部 月瀬 東>

期待される成果、効果

成豚体重10kg以下の穏健で利用しやすい、実験用超小型豚とその飼育法を商品化し、医薬分野の発展に寄与する。

また、この超小型豚をペット用動物として利用拡大をはかり、人々に癒しの効果をもたらす。

超小型豚の品種特性の改善とその利用法の開発