技術コーディネーター
荻原 保成(公立大学法人 横浜市立大学 木原生物学研究所)
研究実施期間
平成19年度~23年度(5年間)
研究の概要
従来の交雑育種法によりオオムギの染色体を導入した異種染色体導入コムギが産生する機能性物質の利用技術を開発する。コムギに付与されたオオムギの高機能性物質や、オオムギゲノムとコムギゲノムとの相互作用により産生される新規物質を最新分析機器を駆使して精密に、かつ体系的に解析する。また、これらの物質の機能性を検定するとともに、オオムギ染色体導入コムギの加工適性を調べ、食品・化粧品としての利用技術を開発する。
【コンソーシアムの構成】
- オオムギ染色体導入コムギの遺伝子発現制御システムの体系的な解析
<公立大学法人横浜市立大学木原生物学研究所 荻原 保成> - オオムギ染色体導入コムギの細胞構成成分の精密計測
<独立行政法人理化学研究所植物科学研究センター 松井 南> - オオムギ染色体導入コムギの加工適性解析と材料調製
<独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構近畿中国四国農業研究センター池田 達哉> - オオムギ染色体導入コムギの製粉特性の検定及び機能性成分の評価
<日本製粉株式会社中央研究所 間 和彦> - オオムギ染色体導入コムギの抽出物および分画物の機能性評価
<株式会社ファンケル総合研究所 富 裕孝> - オオムギ染色体導入コムギの抽出物の生理学的効果の検定
<株式会社ファーマフーズ研究開発部 吉田 善廣>
期待される成果、効果
今までにない高機能性が付与されたり、新規機能性物質を含む新しい健康食品としての小麦粉が開発される。また、種子産物のサプリメント・化粧品素材としての利用が図られ、食品産業・化粧品産業への高い波及効果が期待される。