技術コーディネーター
赤松 友成(独立行政法人水産総合研究センター水産工学研究所)
研究実施期間
平成19年度~23年度(5年間)
研究の概要
魚種別の漁獲可能量を決定することは国連海洋法条約に定められた各国の義務であるが、現状では魚種ごとの資源量を的確に把握できる技術がない。そこでイルカ型ソナーをモデルとして、高精細で対象の種類を見分けることができる新しい海中観測技術を実用段階にまで高め、目標とする魚を素早く的確に認知し判別することができる広帯域対象判別ソナーを開発する。
【コンソーシアムの構成】
- イルカ型対象判別ソナーの水槽および海上での対象判別能力評価
<独立行政法人水産総合研究センター水産工学究所 赤松 友成> - イルカ型対象判別ソナーの広帯域送受波器およびスプリットビーム技術の開発
<古野電気株式会社 西森 靖> - イルカ型対象判別ソナーによる対象判別アルゴリズムの開発
<東北学院大学 松尾 行雄>
期待さる成果、効果
本技術開発により、漁業資源の質を遠隔的に判別することができるようになる。この技術が広く展開されれば、水産資源の種別管理だけでなく、市場と海洋生態系の双方に連動した生産調整が可能となる。また海中監視や人命救助などにも貢献する。