1. 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構では、農林水産物の高付加価値化や新需要の開拓、農林水産業・飲食料品産業等の生産性の飛躍的向上、地球規模での食料・環境問題の解決等に資することを目的として、生物の持つ多様な機能の高度利用を促進する基礎研究を推進する「新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業」を実施しております。
2. 本事業は、上記の基礎研究を大学、独立行政法人、民間研究機関等との委託研究により実施するものですが、いわゆる公募型の研究制度として、広く研究者の方々から研究課題の提案を募り、審査によって実施研究課題を決定するものです。
本年度は、3月1日～3月15日の間を募集期間として、これら研究機関の研究者に対する募集を行ったところ、研究者の対象年齢を制限しない「一般型」については185課題、39歳以下の若手研究者を対象にした「若手研究者支援型」については76課題、計261課題(前年度230課題)の応募が寄せられました。これらの提案課題について、当機構に設置した選考・評価委員会(委員長 磯貝 彰 奈良先端科学技術大学院大学理事)において厳正な審査を行い、今般、新規採択課題として下記の17課題(一般型12課題、若手研究者支援型5課題)を決定しました。
3. 採択を決定した17課題の研究代表者の所属機関の内訳は、独立行政法人5、大学11、その他1です。また、研究機関の延べ数は29機関となっており、その内訳は、独立行政法人7、大学21、その他1です。
提案状況
(単位:件)
提案機関の種類 |
一般型 | 若手研究者支援型 | 合計 |
| 国立試験研究機関 | 3 (1.6%) |
1 (1.3%) |
4 (1.5%) |
| 独立行政法人 | 40 (21.6%) |
17 (22.4%) |
57 (21.8%) |
| 国公私立大学 | 131 (70.8%) |
56 (73.7%) |
187 (71.6%) |
| 公設試験場 | 4 (2.2%) |
- - |
4 (1.5%) |
| 民間研究機関 | 5 (2.7%) |
1 (1.3%) |
6 (2.3%) |
| 公益法人等 | 2 (1.1%) |
1 (1.3%) |
3 (1.1%) |
| 合計 | 185 (100.0%) |
76 (100.0%) |
261 (100.0%) |
平成17年度選考・評価委員
| 委員長 | 磯貝 彰 | 奈良先端科学技術大学院大学理事 |
| 副委員長 | 原田 宏 | 山形県研究開発アドバイザー |
| . | 石川 統 | 放送大学教授 |
| . | 小川 眞 | 大阪工業大学客員教授 |
| . | 小沼 操 | 北海道大学大学院獣医学研究科教授 |
| . | 上野川 修一 | 日本大学生物資源学部教授 |
| . | 小林 猛 | 中部大学応用生物学部教授 |
| . | 高橋 迪雄 | 味の素株式会社健康基盤研究所長 |
| . | 武田 和義 | 岡山大学資源生物科学研究所長 |
| . | 塚越 規弘 | 放送大学愛知学習センター所長 |
| 専門委員 | 松山 倫也 | 九州大学農学研究院動物資源科学部門教授 |