生物系特定産業技術研究支援センター

新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業

2002年度 採択された研究課題

生殖細胞のインプリント機構の解明と単為発生動物の開発

研究代表者氏名及び所属

河野 友宏
河野 友宏(東京農業大学応用生物科学部)

研究実施期間

平成14年度~18年度(5年間)

研究の趣旨・概要:

哺乳類の個体発生には、雌雄ゲノムの協調的働き(インプリント機構)が不可欠なため、単為発生による個体生産(雌が雄と関係なしに単独で個体を生ずる)は、全く不可能と考えられている。
そこで、本研究では、生殖細胞形成過程における雌雄特異的なインプリント遺伝子の発現機構を分子生物学的手法により解析し、生殖細胞のインプリント情報を改変した卵子を発生工学的手法により再構築する技術を開発することにより、単為発生による個体生産を目指す。これにより、哺乳動物における新たな個体生産システムを構築して、有用動物の増殖ならびに育種、雌雄個体の選択的生産さらには遺伝子機能解明等、広範なバイオテクノロジー分野の発展に資する。

研究項目及び実施体制(( )内は研究担当者)

  • 単為発生胚の核移植による再構築と発生解析
    (東京農業大学応用生物科学部 河野 友宏)
  • 発生工学的手法による遺伝子修飾改変とその評価
    (東京農業大学応用生物科学部 河野 友宏)
  • 単為発生胚における遺伝子発現プロファイルの網羅的解析
    (東京農業大学応用生物科学部 小川 英彦)
  • 単為発生胚における遺伝子発現修飾機構の解析
    (東京農業大学応用生物科学部 山本 祐司)

研究のイメージ

生殖細胞のインプリント機構の解明と単為発生動物の開発