生物系特定産業技術研究支援センター

メールマガジン

2014年9月10日号

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◇◆◇ 生研センター(研究資金業務関係)メールマガジン ◇◆◇
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平成26年9月10日発行

本メールマガジンでは、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)
生物系特定産業技術研究支援センター(生研センター)研究資金業務の公募情報、
研究成果に関する情報等を配信しております。

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■ 主要トピック
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◆平成27年度予算概算要求における生物系特定産業技術研究に関する施策

各府省は、平成27年度予算の概算要求を8月29日に財務省に提出しました。
今月号では生物系特定産業技術研究に関する農林水産省の予算概算要求の主要施策
について情報を提供します。

生物系特定産業技術研究に関する農林水産省の予算概算要求のうち主なものは、
【1】「革新的技術創造促進事業」【2】「日本版フードバレー調査推進事業」
【3】「農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業」です。

【1】「革新的技術創造促進事業」は、民間活力を活かした研究を推進するために実施
するもので、
ア.農林水産業の生産現場や消費者等の多様なニーズに基づき、研究課題を設定し、
民間企業等の事業化に向けた研究開発を支援するほか、生産現場や消費者等の多様
なニーズ等のうち、医療や工学などの異分野と連携して研究開発を行うことが効果
的な課題について、異分野予算額との共同研究を支援する事業、イ.農林水産・産業
界の技術開発ニーズ等を把握し、ロボット技術の農林水産業、食品産業現場への適
用や事業化に向けた研究開発を支援するとともに、ロボット工学などの異分野との
産学の共同研究を支援する事業となっています。(アは拡充、イは新規)
【予算要求額 2,100(1,000)百万円】

【2】「日本版フードバレー調査推進事業」(新規)は、農林水産・食品産業にイノベ
ーションを起こし商品化・事業化を促進するため、企業、大学等による「知の集積」
を通じた技術革新の仕組みを検討するもので、具体的には、農林水産・食品分野の産
学官の「知の集積」の場づくりを進めるための基礎的な事業計画素案を検討するとと
もに、民間企業等の意向調査を踏まえた導入可能性調査を実施します。
【予算要求額 145(-)百万円】

【3】「農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業」は、農林水産・食品分野の成長
産業化に必要な研究開発を基礎から実用化まで継ぎ目なく推進するもので、来年度
も引き続き「シーズ創出ステージ」「発展融合ステージ」「実用技術開発ステージ」
の3つのステージについて提案公募を行います。このうち「発展融合ステージ」につ
いては、新たに生体内の代謝や物質を網羅的に分析できるメタボロミクス等の革新的
分析技術を活用した食品基盤技術の研究を推進する「食品技術開発型」を新設します。
また、「実用技術開発ステージ」において府省連携の取組みとして実施している
「重要施策対応型」の対象範囲を、シーズ創出ステージ・発展融合ステージまで拡充
します。
【予算要求額 6,038(5,217)百万円】

その他、
・ 営農再開のための放射性物質対策技術の開発〔復興特会〕(新規)
【予算要求額 100(-)百万円】
・ 農林水産業の活力創造のための革新的技術実証研究事業(新規)
【予算要求額 700(-)百万円】
・ 食料生産地域再生のための先端技術展開事業〔復興特会〕
【予算要求額 2,400(2,400)百万円】
・ 農地等の放射性物質の除去・低減技術の開発〔復興特会〕
【予算要求額 56(213)百万円】
などを要求しています。

平成27年度農林水産予算概算要求の概要及び農林水産技術会議事務局予算概算要求の
重点事項は下記URLのとおりです。
http://www.maff.go.jp/j/budget/2015/index.html
http://www.s.affrc.go.jp/docs/yosan/pdf/h27_140901.pdf(現在リンク切れ)