生物系特定産業技術研究支援センター

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2025年4月15日号

目次

  • 令和7年度生研支援センター調査報告書(研究開発構想)を公開しました!
  • 『成果事例こぼれ話』第71回"国産ワカメの種苗供給を安定させ、優良品種を作出"を掲載しました!
  • 編集後記

令和7年度生研支援センター調査報告書(研究開発構想)を公開しました!

生研支援センターでは、毎年度、農林水産・食品分野における国内外の研究開発の動向について情報収集・分析した上で、今後必要と考えられる研究開発の方向性を示す報告書(研究開発構想)を作成しています。

令和7年度は、「農林水産・食料分野における微生物活用技術の研究開発」に関する報告書を作成しました。
本報告書では、農林水産・食料分野における微生物の用途の観点から、1一次産業の活動における生産資材等としての活用技術、2食料生産における活用技術、3微生物を産業化するために必要な技術に着目し、研究開発の動向、さらなる研究開発や技術の導入・普及に向けた課題、今後必要と考えられる研究開発の方向性を示しています。

▼詳細はこちらから(生研支援センターウェブサイト)
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/research_information/info_gathering_analysis/r7_rd_concept.html

『成果事例こぼれ話』第71回"国産ワカメの種苗供給を安定させ、優良品種を作出"を掲載しました!

生研支援センターは、委託試験研究で得られた成果を分かりやすく紹介する取り組み (成果事例こぼれ話)を行っています。

今回紹介するのは、水産研究・教育機構を代表機関とする研究グループが、ワカメ養殖の種苗供給を安定化させる技術を開発するとともに、生産現場の要望に合う優良品種を作出し、ワカメでは初の品種登録に挑んだ事例です。

屋外での種苗生産に代わり、フラスコ等で培養された「フリー配偶体」を活用し、屋内で育成管理することで、種苗の歩留まり(養殖に用いることのできる割合)を飛躍的に向上させました。また高温耐性を備え、品質にも優れた新品種を作出、ワカメでは初の品種登録をめざして「鳴門美波(なるとみなみ)」の名で出願し、地域ブランド化を後押ししています。 併せて、ワカメ養殖中の魚類による食害に対応する、「育苗ケージ」などの安価で効率的な防護法も開発し、普及を進めています。

▼詳細はこちらから。(生研支援センターウェブサイト)
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/episode_list/175319.html

編集後記

ホルムズ海峡封鎖に関連して「ナフサ」という言葉が頻出するようになりました。ナフサについて少し調べてみました。
原油は精製されて、燃料としてのガソリンや軽油、化学製品の原料となるナフサなどになります。言語的には諸説ありますが、ナフサは古代メソポタミアの言語や古代ペルシャ語起源で「地面から湧き出る燃える液体」の意味です。現地の音がギリシャ語、ラテン語を経て英語のnaphthaとなり、明治期以降に日本に伝わるとき英語の音写として「ナフサ」となり、「燃える油、石油」という元の意味よりも「石油から精製された工業原料」に限定されて使われるようになっていったようです。ナフサは言葉としても中東由来と言えます。
ナフサはペットボトル、食品トレー、衣料など身近な生活用品のほか、肥料の原料にもなります。主要な肥料の窒素系の尿素やアンモニアは、天然ガスやナフサから水素を取り出して大気中の窒素と合成して生産します。原油や ナフサは、多くを中東から輸入しています。
肥料を含む石油化学製品はすぐに在庫が切れることはないにしても、中東からの輸入が5月以降もないと、食品容器や農業の肥料などの不足、値上がりは避けられないようです。一刻も早い中東地域の安定化が望まれます。(by 町)


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「BRAIN」はBio-oriented technology Research Advancement InstitutioN のコミュニケーション名です。