目次
- 『成果事例こぼれ話』第75回"木質パルプ製造廃液からプラスチック原料を生産"を掲載しました!
- 令和7年度生研支援センター調査報告書(研究開発構想)の一般の方向け説明動画及びチラシ(一枚紙)を掲載しました!
- 【再掲】NHKおはよう日本でBRAINのSBIR支援事業「ブドウ栽培のスマートシステム」が紹介されます!
(関東甲信越エリア、9月25日放送予定) - イベント・セミナー「RA協議会第12回年次大会@横浜国立大学」に出展します! (9月28日~29日開催)
~協賛セッション・ブース展示のご案内~ - 「第16回農業WEEK東京展」で研究成果を紹介します! (10月7日~9日開催)
- 「BioJapan2026」でムーンショット型農林水産研究開発事業の研究成果を紹介します! (10月7日~9日開催)
- 【農林水産省・筑波産学連携支援センター】[募集開始]第251回農林交流センターワークショップ
「次世代シーケンサーのデータ解析技術」(申込締切:10月4日) - 編集後記
『成果事例こぼれ話』第75回"木質パルプ製造廃液からプラスチック原料を生産"を掲載しました!
生研支援センターは、委託試験研究で得られた成果を分かりやすく紹介する取り組み (成果事例こぼれ話)を行っています。
今回紹介するのは、木材などのバイオマス(生物資源)からプラスチックの原料を生産する技術を開発し、石油に依存しないプラスチック製造の道を開こうという研究です。
長岡技術科学大学、森林総合研究所、東京科学大学などの研究グループは、未利用または低質な木質資源を用いて紙の原料となる木質パルプを製造する工程で発生する廃液(黒液)から生分解性・高機能プラスチックの原料となるPDC(2-ピロン-4,6-ジカルボン酸)を高効率に生産する細菌による変換技術を確立しました。黒液中には、木材の主要な成分であるリグニンの分解物が大量に含まれており、ここにリグニン由来芳香族化合物分解細菌SYK-6株の改変株を加えると、細菌の代謝によってこれらの分解物からPDCが生産されます。
SYK-6株は約40年前に製紙工場の廃水処理施設から発見された細菌で、リグニン由来の芳香族化合物を効率よく分解できることが知られています。本研究では、このSYK-6株の代謝経路を遺伝子工学的に改良し、リグニン由来芳香族化合物からPDCを効率よく生産できるSYK-6改変株を作製しました。
世界的に脱石油の機運が高まる中、本研究では実際の木質資源の処理物である黒液から、生分解性プラスチック原料を細菌を利用して生産する基盤技術を確立しました。
▼詳細はこちらから。(生研支援センターウェブサイト)
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/episode_list/177535.html
令和7年度生研支援センター調査報告書(研究開発構想)の一般の方向け説明動画及びチラシ(一枚紙)を掲載しました!
生研支援センターでは、毎年度、農林水産・食品分野における国内外の研究開発の動向について情報収集・分析した上で、今後必要と考えられる研究開発の方向性を示す報告書(研究開発構想)を作成しています。
令和7年度研究開発構想「農林水産・食料分野における微生物活用技術の研究開発」では、私たちの食料生産や農林水産業に、微生物の力をどのように活かしていくのかを整理しています。
微生物というと、納豆やヨーグルトなどの発酵食品を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、近年では、肥料、農薬、飼料、養殖、食品素材、さらには新しいタンパク質の生産まで、幅広い分野で活用が進んでいます。
この度、令和7年度研究開発構想の一般の方向け説明動画を、生研支援センターのウェブサイトに掲載しました。
説明動画は、1.概要、2.農業、3.畜産、4.水産、5.伝統発酵、6.伝統発酵以外、7.産業化、8.日本の強みを活かすための5つの戦略 の計8本で作成しており、1.~7.は各3~5分程度、8.は約9分となっています。
また、本研究開発構想の概要をまとめたチラシ(一枚紙)も掲載しています。
動画とあわせて、ぜひご覧ください。
▼説明動画及びチラシはこちらから。(生研支援センターウェブサイト)
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/research_information/info_gathering_analysis/r7_rd_concept_movie.html
【再掲】NHKおはよう日本でBRAINのSBIR支援事業「ブドウ栽培のスマートシステム」が紹介されます!(関東甲信越エリア、9月25日放送予定)
農研機構・生研支援センター(BRAIN)の令和7年度スタートアップ総合支援プログラム(SBIR支援)事業「ぶどう栽培の摘粒・ジベレリン処理作業の省人化及び最適化を追求するスマート農業統合システム」が、NHKテレビおはよう日本(関東甲信越エリア)で紹介されます。
高齢のものづくり技術者たちが、AI(人工知能)を活用したブドウ栽培の省力化・自動化に挑んでいます。出発点は、ジベレリン処理作業の負担を軽減してほしいという農家からの相談でした。長野県松本市との共創事業を背景に、スタートアップ法人代表の真野正敏さんが農家へ弟子入りして作業を学び、現場実証と改良を重ねてきました。現在は、農家が長年培ってきた栽培ノウハウや熟練技術をAIとロボットに取り入れ、次世代へ伝承する摘粒技術の開発に加え、ジベレリン処理装置を自律走行車に搭載し、カメラでブドウの房を探して位置を認識し、自動的に処理するシステムの研究を進めています。
この研究課題は、BRAINの令和7年度SBIR支援事業に採択され、研究費の支援を受けて進めています。今後は、AIによる認識・判断とロボットによる作業を一体化し、高齢者にも使いやすく、農家が導入できる価格の栽培支援システムの開発を目指します。真野代表は「この取り組みが、松本地域の農業・経済振興と、全国のブドウ農家の作業負担軽減や技術継承に寄与できればうれしく思います」と話しています。
◇NHK おはよう日本(関東甲信越)9月25日(金曜日)午前7:45~ 放送予定
イベント・セミナー「RA協議会第12回年次大会@横浜国立大学」に出展します!(9月28日~29日開催)
~協賛セッション・ブース展示のご案内~
生研支援センターは、2026年9月28日(月曜日)~29日(火曜日)に横浜国立大学で開催される「RA協議会第12回年次大会」(主催:一般社団法人リサーチ・アドミニストレーション協議会)に出展します。
https://rman.smartcore.jp/M022/forum/12th_annualconference_2026/overview
協賛セッションおよびブース展示を通じて、農林水産・食品分野の研究開発を支える競争的資金制度や政策動向、研究マネジメント支援についてご紹介します。URAのみなさまをはじめ、研究支援業務に携わる方々との交流を楽しみにしております。ぜひお気軽にお立ち寄りください。
【協賛セッション】
日時:2026年9月29日(火曜日)9:00~10:30
会場:横浜国立大学 経済学部講義棟2号館2階 212教室
〒240-8501 神奈川県横浜市保土ケ谷区常盤台
[内容]
農林水産・食品分野の委託研究事業への理解を深めていただくため、最新の政策動向や競争的資金に関する情報、公募から採択・評価までのプロセスを分かりやすく解説します。
また、研究マネジメント支援のポイントや委託研究特有の要件について紹介し、URAのみなさまの研究提案支援や日々の業務に役立つ情報を共有します。
https://rman.smartcore.jp/M022/forum/12th_annualconference_2026/timetable
【ブース展示】生研支援センターブース(CE-11)でお待ちしております!
生研支援センターの事業や支援制度をご紹介します。研究開発支援や研究成果の社会実装、競争的資金制度、産学官連携などにご関心のある方は、ぜひブースへお立ち寄りください。事業概要や支援制度についてご説明するとともに、みなさまと情報交換できることを楽しみにしております。
日時:2026年9月28日(月曜日)~29日(火曜日)10:30~16:30
会場:横浜国立大学 経済学部講義棟2号館1階ラウンジ ブース番号:CE-11
https://rman.smartcore.jp/M022/forum/12th_annualconference_2026/exhibition
「第16回農業WEEK東京展」で研究成果を紹介します! (10月7日~9日開催)
生研支援センターは、日本最大/アジア最大級の農業・畜産の展示会である「第16回農業WEEK東京展」(主催:RX Japan合同会社)に出展し、委託研究事業から生まれた新たな製品をご紹介いたします。皆様のご来場を心よりお待ちしております!
<日時>2026年10月7日(水曜日)~9日(金曜日)10:00~17:00
<会場>幕張メッセ 4-8ホール(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
JR京葉線「海浜幕張駅」 より徒歩約5分
<参加費>無料(登録が必要となります。下記ホームページよりお願いいたします)
▼展示会の詳細はこちらから
「第16回農業WEEK東京展」公式ホームページ
https://www.jagri-global.jp/hub/ja-jp.html
■スマート農業EXPO 出展内容
[スマート農業技術の開発・供給に関する事業]
・「ししとうの完全自動化装置及び管理クラウドシステムによる生産性向上の研究開発」
[スタートアップ総合支援プログラム(SBIR支援)]
・「拡大する圃場面積に対応するための高効率マルチタスク直播機の開発」
■農業脱炭素・SDGs EXPO 出展内容
[ムーンショット型農林水産研究開発事業]
・「先端的な物理手法と未利用の生物機能を駆使した害虫被害ゼロ農業の実現」
・「自然資本主義社会を基盤とする次世代型食料供給産業の創出」
「BioJapan2026」でムーンショット型農林水産研究開発事業の研究成果を紹介します! (10月7日~9日開催)
生研支援センターは、バイオビジネスにおけるアジア最大のパートナリングイベント「BioJapan2026」に出展いたします。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
<日時>2026年10月7日(水曜日)~9日(金曜日)10:00~17:00
<会場>パシフィコ横浜(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)
<主催>BioJapan組織委員会(一般財団法人バイオインダストリー協会)、JTBコミュニケーションデザイン
▼「BioJapan2026」の詳細はこちらから
https://jcd-expo.jp/jp/about.html
▼「BioJapan2026」の事前来場登録はこちらから
https://biojapan2026.jcdbizmatch.jp/jp/Registration?_gl=1*g2950l*_gcl_au*NDI2NzI3ODc3LjE3ODI0NTE2NTM.*_ga*MTc2MDU2NzY3Ni4xNzgyNDUxNjUz*_ga_79MMJNPQ9S*czE3ODkwMjIyMzUkbzYkZzEkdDE3ODkwMjI0MTQkajIyJGwwJGgw
<ムーンショット型農林水産研究開発事業の出展内容及び講演・セミナー>
■出展内容(JBA未来共創ブース: Aホール 小間番号A-15)
・藻類と動植物細胞を用いたサーキュラーセルカルチャーによるバイオエコノミカルな培養食料生産システム
■講演・セミナー
10月8日(木曜日)13:10~13:20 JBAブース JBA Orange Square(A-12)
「ムリ・ムダのない健康的な資源循環型の"培養食料"生産システムの構築」
東京女子医科大学先端生命医科学研究所 所長・教授 清水達也 氏
【農林水産省・筑波産学連携支援センター】[募集開始]第251回農林交流センターワークショップ
「次世代シーケンサーのデータ解析技術」(申込締切:10月4日)
~次世代シーケンサー(NGS)が広く利用されるようになり、農学など応用系の分野でも大量塩基配列データを扱う必要性が急速に高まっています。
このワークショップでNGSデータを扱う実践的な学習をしてみませんか?~
【開催趣旨】
本ワークショップでは、農林水産生物に関わる研究者が、実習を通してNGSデータ解析の実際を知り、NGSデータを扱う実践的な力を身につけることを目標とします。
コマンドラインでのさまざまなデータ解析を学び、NGSデータ解析の全体像を理解していただくことを目指します。
【開催日】
令和8年11月11日(水曜日)~11月13日(金曜日)※3日間
【場所】
農林水産省農林水産技術会議事務局 筑波産学連携支援センター
情報通信共同利用館(電農館)3 階セミナー室(茨城県つくば市観音台2-1-9)
【対象】
産学官の試験研究機関の研究者で、次世代シーケンサーのデータ解析技術に関心のある方
※Linux/Unixの基礎的なコマンドを理解し操作できて、例えば、lessコマンドの扱いなどに説明を要しないことを前提とします。
申し込み多数の場合、実データを所有し、すぐに解析の必要性のある方を優先します(ネットワーク環境は、こちらで準備したものをご使用いただきます)。
【その他】
定員20名(参加費は無料。全日程に参加することとし、代理の方の参加は認めていません)
※詳しくはホームページをご覧ください。(申込締切日:令和8年10月4日)
https://www.affrc.maff.go.jp/tsukuba/top/event/workshop/ws_2026/251ws.html
<ワークショップに関するお問合せ先>
農林水産技術会議事務局 筑波産学連携支援センター
コーディネーション推進課
電話:029-838-7136 E-mail:koryu7129@maff.go.jp
編集後記
沖縄では30年近く前から周辺海域のサンゴの白化(白骨化)が顕在化、10年ほど前から深刻化しています。サンゴは海水温25~28℃が適温とされていますが、30℃を超える状態が続くと共生する褐虫藻が抜け出て死滅、白化現象が起こります。オニヒトデの大量発生によってサンゴが食害され死滅する事例もあります。
海の環境は、近くの陸地の影響を強く受けます。山や農地、開発地から土砂が川を通じて海へ流れ込むと海が濁ります。サンゴ礁の海なら、海水が濁るとサンゴに光が届きにくくなったり、サンゴの表面に土が積もったり、成長や産卵が妨げられたりという影響があります。
サンゴ礁は「海の熱帯雨林」とも呼ばれ、多様な海洋生物を支える豊かな生態系の基盤となり、魚介類・甲殻類など無数の生き物に産卵場所・稚魚の育成場・餌場として欠かせない環境をもたらします。サンゴ礁は海洋上の島を形成して人の生活圏となることもあり、陸地を大波から守る防波堤の働きを持つこともあります。
この夏、暖かく美しい海を楽しんだ方もいらっしゃるでしょう。美しい海を守るためには観光客も注意が必要です。サンゴは多くの地域で死骸も含めて持ち出しが禁止されています。海中のサンゴを見に行くときもサンゴ礁を傷つけないよう気を配り、シュノーケリングやダイビングでも魚を集めるために餌をまくような行為は控えましょう。海の富栄養化は藻の大発生などに結び付き、海を汚します。小さな行為が地球環境を傷めることがあることを再認識したいと思います。(by 町)
生研支援センター (BRAIN)企画課
〒210-0005 神奈川県川崎市川崎区東田町8番地
パレール三井ビルディング16階
メール: sh-brain_email-magazine[アット]naro.go.jp
メールを送付する際は[アット]を@に置き換えてください。
生研支援センター(BRAIN)は、生物系特定産業技術に関する研究開発を、大学、高等専門学校、国立研究開発法人、民間企業等に委託することにより実施しています。
「BRAIN」はBio-oriented technology Research Advancement InstitutioN のコミュニケーション名です。
