生物系特定産業技術研究支援センター

ムーンショット型農林水産研究開発事業

京都大学の日本典秀教授が国際植物防疫条約(IPPC)の会合において、ムーンショット型研究開発を紹介しました。

掲載日 : 2022年5月23日(月曜日)

5月17日、京都大学の日本典秀教授が、国際植物防疫条約(IPPC)の実施・能力開発委員会(IC)会合の公開セッションに登壇し、ムーンショット型研究開発の目標5のうち「化学農薬にたよらない病害虫防除」の研究活動について紹介しました。
レーザービームや天敵の機能向上による防除技術の開発を通じて、環境にやさしい作物生産を実現しようとする研究開発の試みに対して、大きな関心が示されました。参加者から、害虫以外の鳥や益虫にレーザービームが当たってしまうことはないのかとの質問があり、日本教授は、AIにより特定した害虫の動きに応じて照射するためそのような心配はほとんどないが、さらに精度を高めていきたい、と説明しました。
本セッションの発表資料は、次のIPPCサイト(外部リンク)から閲覧できます。また、当日の動画も同じページの一番上にリンクがあります(パスコード表示あり)。
https://www.ippc.int/en/news/workshops-events/webinars/ic-meeting-open-session-on-icd-projects/

詳しくは、以下のIPPCサイト(外部リンク)をご参照ください。

注 : 国際植物防疫条約(International Plant Protection Convention: IPPC)は、植物に有害な病害虫が侵入・まん延することを防止するために、加盟国が講じる植物検疫措置の調和を図ることを目的としています。1952年に発効し、現在180以上の加盟国を有しており、事務局はFAOに設置されています。