生物系特定産業技術研究支援センター

ムーンショット型農林水産研究開発事業

農研機構の杉浦綾ユニット長が、アジア太平洋植物防疫委員会主催のワークショップ会合において、ムーンショット型研究開発を紹介しました。

掲載日 : 2022年10月19日(水曜日)

8月31日、農研機構の杉浦綾氏(農業情報研究センター 画像認識ユニット長)が、韓国・仁川で開催されたアジア太平洋植物防疫委員会(APPPC)主催の国際植物防疫条約(IPPC)地域ワークショップ会合に登壇し、「化学農薬にたよらない病害虫防除」(プロジェクトマネージャー:京都大学日本(ひのもと)教授)に関するムーンショット型研究開発の活動を紹介しました。

IPPCは「食料安全保障のための植物防疫イノベーション」を2022年のテーマとしています。杉浦氏の講演では、同テーマにもとづき、レーザービームによる害虫防除、不妊虫による広域防除、天敵の強化を通じた防除などの組み合わせに関する研究開発の状況を発表しました。
参加者からは、害虫以外の天敵昆虫などを誤射するリスクや、害虫の大量発生時を想定したレーザー連射の速度など多くの質問が出され、今後の研究開発の成果に大きな関心と期待が示されました。

同会合では、農林水産省と生研支援センターからも、それぞれ遠隔管理が可能な害虫トラップ(ミバエ捕獲わな)の技術開発、ムーンショット型農林水産研究開発についての発表がありました。また、APPPC事務局からは、アジア地域で急速な広がりをみせているツマジロクサヨトウ(一般英名:Fall Armyworm)の最新情報と対策について紹介がありました。

詳しくは、以下をご参照ください。