独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構では、大学、独立行政法人、民間企業等の研究者から研究課題の提案を公募し、審査によって実施課題を決定する、いわゆる競争的資金制度として「新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業」及び「生物系産業創出のための異分野融合研究支援事業」を実施しております。
平成18年度は、募集期間に提案された252課題(基礎研究推進事業191課題、異分野融合研究支援事業61課題)について、選考・評価委員会による厳正な審査を行い、今般、以下の28課題(基礎研究推進事業18課題、異分野融合研究支援事業10課題)を採択し、委託研究として実施することとなりましたのでお知らせ致します。
このことにより当機構が競争的資金制度として実施する研究課題は、現在継続中のものを含め、109課題(基礎研究推進事業71課題、異分野融合研究支援事業38課題)となります。
【新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業】(18課題)
[一般型]
- オオムギ重要形質に関与する遺伝子の同定と育種への応用
- 家畜原虫病に対するTh1免疫誘導型糖鎖被覆リポソームワクチンの開発研究
- 希少糖生理活性の作用機構と生物生産場面での利用
- クロマチン構造と細胞周期制御による高等植物の高効率・高精度遺伝子操作技術の開発
- ゲノム情報に基づく麹菌全プロテアーゼの機能解析
- 高効率物質生産系宿主としてのカイコのポストゲノム育種
- 植物の「みずみずしさ」の分子機構解明とその応用のための基盤研究
- 水産無脊椎動物の生殖腺刺激ホルモンの解明と応用
- 耐熱性発酵微生物の「耐熱性」分子機構の解明と発酵産業への応用
- 超微量安定同位体検出技術を応用した農水産物の新トレーサビリティ分析システムの開発
- トランスジェニックニワトリ作製のための生殖工学的基礎研究
- 的特異的LINEを利用した新規トランスジェニックツールの開発
[若手研究者支援型]
- カイコゲノム研究基盤を活用した昆虫の比較ゲノム解析
- 環境中での細菌の環境汚染物質分解能を支配するプラスミド機能の解明
- 酵素によるイノシトールリン脂質およびイノシトールリン酸の合成
- 糸状菌の低酸素応答機構の解明と利用
- 新規DNA型RNAiライブラリーによる昆虫免疫関与因子の網羅的探索法の確立とその利用技術の開発
- ヘテロシス固定による新育種法の開発に向けたアポミクシス機構の解明
【生物系産業創出のための異分野融合研究支援事業】(10課題)
[異分野融合研究開発型]
- 新しい遺伝子サイレンシング法を用いたスーパーグラスの開発
- 花芽形成促進物質KODAによる果樹の花芽着生制御技術の開発
- 環境調和を考慮した細菌情報伝達阻害型薬剤の開発
- キサントフィルの多機能性の解明と食品素材への高度利用
- 昆布フコキサンチンを利用した食べ易い微粉末食品の開発
- 最先端クルマエビ養殖技術の構築~安全・安心・健康なエビを作る
- バキュロウイルスの特性を利用した家畜用ワクチンの開発
[起業化促進型]
- 沖縄産シイクワシャー由来のメタボリックシンドローム予防食品の開発
- 超小型豚の品種特性の改善とその利用法の開発
- 動物性タンパク質分解物を利用した機能性ペットフード素材の開発