プレスリリース
(お知らせ)海外にも通用する日本酒のための新品種が続々登場

情報公開日:2021年10月29日 (金曜日)

ポイント

  • 「山田錦」の特性を備えながら、生産者が作りやすい画期的な酒米新品種の「百万石乃白」、「Hyogo Sake 85」が開発されました。
  • 「Hyogo Sake 85」で造られた新しい日本酒が続々と誕生し、海外への輸出も始まっています。今後はさらなる輸出拡大が期待されています。

概要

生研支援センターでは、農林水産業や食品産業の分野で新産業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供しており、得られた研究成果を広く知っていただくため、研究成果を分かりやすく紹介する取組を実施しています。

今回、紹介するのは、酒米の王者といわれる「山田錦」の優れた特性を備えながら、短所を克服した新しい酒米の品種です。
一つは石川県で育成された「石川酒68号」です。「山田錦」の性質を引き継ぎながら、県内でも栽培しやすい品種として育成に成功しました。「百万石乃白」という愛称も決定し、すでに24の醸造メーカーがこの酒米で新しい酒を製造・販売し、国際コンクールで入賞する商品も誕生しています。
もう一つは兵庫県で育成された「Hyogo Sake 85」です。全国で初めてローマ字表記された品種で、いもち病に強く、多収で、高温への耐性も備えています。県内の醸造メーカーがこの酒米で造った酒の輸出を始めており、県内のレストランなどでも人気上昇中です。

詳しい内容は以下のURL又は別紙をご覧ください。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/episode_list/144353.html

これまでに紹介した研究成果は以下のURLをご覧ください(全29話掲載)。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/index.html