ポイント
- 木材チップを半炭化処理し、従来よりも長持ちする木質舗装材が誕生しました。
- クッション性に優れているため、年少者や高齢者でも歩きやすい舗装になります。
- 使った後や災害時には燃料にすることもでき、燃やしたあとの灰は再び舗装材の材料としてリサイクルできます。
概要
生研支援センターでは、農林水産業や食品産業の分野で新産業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供しており、得られた研究成果を広く知っていただくため、研究成果を分かりやすく紹介する取組を実施しています。
今回、紹介するのは、通常の炭化温度(600~1,000℃)よりずっと低い温度(250℃前後)で加熱する半炭化処理を施した木材チップを活用した木質舗装材です。森林総合研究所、奈良県森林技術センターなどが開発しました。
従来の木材チップを利用した舗装材の寿命が10年程度なのに対し、半炭化処理した木材チップを使った舗装材は、強度を保ったまま、腐りにくくなることから、耐用年数は20年程度に伸びます。
木材チップを使うことで、クッション性に優れた、年少者や高齢者でも歩きやすい舗装になります。さらに舗装材として使い終わった後や災害時には砕いて燃料として使うこともでき、舗装材を燃やしたあとの灰は、再び舗装材の材料に使用できます。
地域の未利用木材資源を有効活用することで、地場産業の創出にもつながる等、資源循環型社会にふさわしい舗装材です。
詳しい内容は以下のURL又は別紙をご覧ください。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/episode_list/145017.html
これまでに紹介した研究成果は以下のURLをご覧ください(全31話掲載)。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/index.html