プレスリリース
(お知らせ)成果事例こぼれ話 第52話の公表(樹(き)から造る「木の酒」の開発)

情報公開日:2023年10月31日 (火曜日)

ポイント

  • 森林総合研究所が樹(き)からお酒を製造する技術を確立しました。
  • 「木の酒」の社会実装に向けて、大量生産を可能とする技術の開発を行っています。
  • 令和9年度末までに民間企業で2カ所以上の「木の酒」製造所の稼働、製品販売を目指しています。

概要

生研支援センターでは、農林水産業や食品産業の分野で新事業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供しており、得られた研究成果を広く知っていただくため、研究成果を分かりやすく紹介する取組を実施しています。

今回、紹介するのは、樹(き)から「木の酒」を製造する研究成果です。

お酒は、米、ブドウ、麦、サツマイモなどを原料として作ることができますが、この原料に樹が加わりそうです。森林総合研究所では、世界で初めて、樹からお酒を製造する技術を開発しました。このお酒には、原料の樹から醸し出される独特な風味が含まれています。

「木の酒」の社会実装に向けて、丸太から「木の酒」まで一気通貫で製造可能な施設として、「木の酒研究棟」が令和5年7月に林野庁予算により整備されました。生研支援センターでは研究に必要な機器類を含む研究開発費を支援しています。機器類を大型化、効率化すれば、大量生産が可能で事業化を目指すことができます。森林総合研究所では、「木の酒」の事業化を希望する民間企業を対象に、研究棟を活用した研修を行い、事業化に必要な技術移転を行っていきたいとしています。

まずは、令和9年度末までに民間企業で2カ所以上の「木の酒」製造所の稼働、製品販売を目指しています。

詳しい内容は以下のURL又は別紙をご覧ください。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/episode_list/160201.html

これまでに紹介した研究成果は以下のURLをご覧ください(全52話掲載)。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/index.html